大切な笑顔のために

引っ越してから1ヶ月が過ぎて、ようやく新しい土地での生活にも慣れてきました。

　年齢とともに順応力も衰えるのか(笑)、今回の引越しはなかなかしんどかったですが、引越して良かったと思うことがありました。

それは、息子の様子が明らかに変わったことです。

以前は高校までの通学が遠く、部活、予備校を終えて帰ってくると23時を過ぎることも多々あり、夕飯を食べると倒れるように寝てしまい、朝シャワーを浴びてから出掛けるため、いつも遅刻すれすれの時間でした。
部屋も荒れ放題(笑)

決して要領がよいほうではないうえに、生真面目な性格のせいもあり、精神的にいっぱいいっぱいになっていました。

ついに息子の口から
『学校へ行きたくない。高校なんてなんのために行くのかわからない。生きてるのがつらい。』とまで…。
実際に体調不良以外の理由で学校を休んだこともありました。
メンタルクリニックを受診しようかという話まで出ていました。

いろいろ悩んだあげく、出した結論が【息子の高校の近くに引っ越すこと】でした。
本人は、僕のためにそこまでしなくてよいと言っていましたが、実際に引っ越しをしてからの息子は時間のゆとりがうまれたことで、心にゆとりができたようで、笑顔が増えました。

コンパクトなマンション暮らしということもあり、家族のコミュニケーションが取りやすく(否が応でも笑)なったこともよかったのかもしれません。
今まではできなかった、友達と放課後に学校近くのショッピングモールのフードコートで一緒に勉強したり、高校生らしい生活を楽しめるようになったからかもしれません。

今回の引越しで膨大なお金は出ていってしまい、これからも今までは要らなかった家賃を支払う生活になってしまいましたが、お金には代えられない大切な時間と心の健康を取り戻せたこと、本当によかったと思っています。

かけがえのない、大切な笑顔のために。