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さよならだけが人生だ

今日からプレドニン45→40mgに減量です

45のときは毎日ではないが午後に微熱が出る事が多かった

今日は微熱もなくすこぶる気持ちよく過ごせました

明日からも同じ感じで過ごせたらいいな、寛解維持しながら

午後に仕事で企画書を書き上げていたので夕食後のいま

これを書いています

今日は心のケアの重要性について書こうかなと思ってたんですが

前段階の心のケアが必要になるくらい僕の心が死んだ話を先にします

今回の病気は僕にとってはまさに青天の霹靂でした

トントン拍子で入院となり病気に対する理解度も非常に低く

ネット検索してもよくわからない言葉や治らない難病?寛解?

再発率30−70%?めっちゃ再発するんちゃうん?

みたいな感じのまま慣れない病院生活がはじまり

心も頭も全くついていけてなく

あれよあれよというまに前世でよっぽど悪いことしたから

受けないといけない罰のような背中から針をさして

腎臓の一部を採取する腎生検とかされ

んでステロイド飲んでください

副作用は人により違いますがこんなんあんなんと沢山

飲まないほうがいいのでは?というくらい嫌な情報が入ってくる

その副作用のなかには鬱状態になるかもとかあるし

で、また飲みだしてもすぐに状況が変わらないんですよ

日によって顔がむくみ100発くらい殴られたあとのおばけみたい

足はむくんでめちゃくちゃ腫れ上がっているし

腎生検の結果は2−3週間後にしかわからないし

なのではっきりした病名もまだわからんし

という最初の10日の間に僕は全く希望が持てなくなりました

停滞

何も状況が変わらない停滞が10日ほど続く

そこで僕がどうしたか?

読書用の本を何冊か持ち込んでいたので時間を潰すために読むんですが

仕事関連の本で希望がもてないまま読んでも全く入ってこない

そこで入院のしおりにPC持ち込み禁止と書いてあったんですが

ゆるくて大丈夫そうだったので妻に頼んで持ってきてもらい

大昔に落としていたワンピースを読み出します

なんか巨大な敵に向かっていく主人公

最後まであきらめずがんばって倒していくという

日本の古来からのジャンプ漫画展開と病院が海沿いで毎日船と海を

見ながら日本の漫画って、こういうときに役立つんだと改めて再認識

しながらPCでネフローゼにかかった有名人とかいないのかな?とか

調べると昔少し憧れていた寺山修司さんが19歳のときに患っていた

花に嵐のたとえもあるさ サヨナラだけが人生だ

彼の書籍「ポケットに名言を」で知ったこのセリフが大好きで

いつも心に置きながらたぶん人より引っ越しなども多い人生だったので

なんか自分に納得させながら生きてきていた気がします

当時上海で仕事をしており死に目に会えなかった最愛の

母がなくなったときも

それから寺山さんの過去の詩集など電子書籍で何冊か購入し

ゆっくり読みふけりました

だいせんじがけだらなよさ

なにかの呪文のような言葉ですが寺山さんは辛いときに

サヨナラだけが人生だを反対に読んでいらっしゃったそうです

もともとサヨナラだけが人生だは中国の勧酒という漢詩に対して

井伏鱒二さんが意訳したもの(下記)

「このさかづきをうけてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ 
はなにあらしのたとへもあるぞ
さよならだけが人生だ」

それに対して寺山さんのアンサーとして書かれた詩が下記です

「さよならだけが 人生ならば

また来る春は 何だろう

はるかなはるかな 地の果てに

咲いている 野の百合 何だろう

さよならだけが 人生ならば

めぐり会う日は 何だろう

やさしいやさしい 夕焼と

ふたりの愛は 何だろう

さよならだけが 人生ならば

建てた我が家 なんだろう

さみしいさみしい 平原に

ともす灯りは 何だろう

さよならだけが 人生ならば

人生なんか いりません」

ポケットに名言をしか読んでいなかった10代のときには

存在も知らなかったこの詩を40代ではじめて目にし

僕の心が深い深い海に沈んで行くような感じですごくすごく素直に

なっていきサヨナラだけが人生なんて嫌だなと心から感じ

また社会復帰し家族や同僚や友人たちと一献くみかわす

未来への希望を少し見出すきっかけになった気がします


ちょっと長くなったので今日はこのくらいにして

明日はここから更に心が何の影響でどう変化していったかについて

書いてみたいと思います

今日の写真は未来のアーティスト2歳の愛娘の落書きでした

それではまた〜

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