香水好きの終着駅? フエギア #2(スタッフ編)
フエギア探索にキリをつけたと思ったのもつかの間。スタッフから3本のサンプルを託されました。自分とはまったく異なるタイプのものを選んでいるのが興味深いです。
ここまで13本。なんかキリが悪い数字だなとモヤモヤしながらウィッシュリストと睨めっこする今日この頃です。
過去のノート
香水好きの終着駅? フエギア #1
Fueguier
イチジクの木陰でシエスタに入ると、真昼のそよ風が吹き抜ける。そんなストーリー。ビターオレンジの葉や枝から抽出されたオイルが、早熟な果実の香りを漂わせ、そこにクリーミーなイチジクが見え隠れする。ローズウッドの香りはオイルの層に阻まれ、あまり表に出てこない。湿度の高い日にこの香りを纏うと、ホイップたっぷりのケーキを食べた後のような胃もたれを感じるかもしれない。しかし、清々しく晴れた初夏の日には、心地よいシエスタの伴侶となるだろう。
Alguien Sueña
目を閉じている間に、海から夜明けまでのすべてが融合し、あまたのイメージが浮かび上がる。そんなコンセプトの香り。キンモクセイの芳醇な甘さにカシスの酸味が爽やかさを添え、パチュリの独特な土臭さは意外にも控えめだ。海の風景がまぶたにくっきりと浮かぶこの香りは、単なるマリンノートでは形容できない奥深さを持つフレグランス。
Luna Roja
月夜の下でワインを楽しむ至福のときを想起させる香り。つけた瞬間、ココナッツとプラムの甘みと酸味が広がる。深く吸い込むと、赤ワインで湿ったコルクを彷彿とさせる香りが現れる。オーク樽のスモーキーさがひそかに鎮座し、洋酒の香りに奥行きを与えている。この香りは非常に大人びていて、特別な日に纏えば、忘れられない夜になるだろう。
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