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フランクロイドライトという建築家について

前回の「建築に夢を見た」の記事にも出てきたフランクロイドライトについて少し、

フランクロイドライトはアメリカが生んだ世界屈指の建築界の巨匠です。

1867年、ウィスコンシン州で生まれ91歳で亡くなるまでに800近い建築案を残し、400近い建物を実現しています。

これは個人の仕事としては大変驚くべき数字です。オフィスビルから教会、美術館、ホテル、個人の住宅まで、その仕事は一人の仕事とは思えないほどの膨大な量と個性を未だに放ってています。

近代初頭、ヨーロッパでは建築における機能主義や合理主義を提唱する気運が高まっていた中、彼が一貫して世に問い続けたのは自然と建築との共存「有機的建築」と言う概念です。
平易に言えば自然に立脚した「人間的な建築」と解されるでしょうか。

なかなかに難しいですね。

分かりやすいよう、ライトが生きた近代と言う時代の代表作と少し比較してみましょう。

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古い写真ですが、こちらはスイスの建築家ル・コルビュジエが設計し、1931年に完成したサヴォア邸という住宅です。今見てもとてもシャープでカッコ良い住宅ですね。

サヴォア邸はパリ郊外のポワシーにある住宅です。もしパリに行く機会がありましたらパリ中心部からはアクセスも良いので是非おとづれていただきたいものです。

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こちらはドイツ生まれの建築家ミース・ファン・デル・ローエが設計し1949年に完成したレイクショアドライブアパートメントという集合住宅です。当時は装飾的なデザインが主流でしたので鉄とガラスのカーテンウォールで出来た高層マンションの出現は衝撃的な出来事だったっと思います。

現代のスカイスクレーパーとしても十分に通用するデザインです。今でも稼働率は8割を超えるようです。


そしてライト、せっかくですのでライト晩年の作品、1963年に完成したマリン郡庁舎の写真を見てみましょう。

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大きすぎて分かりませんね。鳥瞰の模型写真もありますのでこちらも。

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3つの丘にまたがった壮大な、まさに自然に立脚した建築です。

規模の違いはあるかもしれませんが、機能性や合理生とは違う、個人の発想力の力、その中でも破綻していない、周辺環境の中に生きる建築がそこにあるように僕には感じられます。


今掲載した3つの建築は、近代建築の巨匠と呼ばれる3者の代表作です。

ライトだけが突出していて異様なデザインであると感じるかもしれません。では、人間味、親しみを感じる建築とはどの建築でしょうか。

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マリン郡庁舎の内部の写真です。明るい自然光に室内は満たされています。

夏は暑いのかもしれませんね。。。ただ、昨今、エコロジー建築という言葉が広がり、環境性能を分析する細やかな数字が氾濫していますが、そういう指標には乗らない、自然と共存していくという本来のエコロジー建築をライトはこの頃からずっと考え続けてきたのかもしれません。


僕は人間味溢れるライトの建築が大好きです。


ライトの建築はアメリカに多いのですが、世界を見渡すとアメリカ以外にも32件の建築を立てています。実はその中の1/3は日本にあります。

ライトは日本に縁が深いのです。また色々と紹介していけたらと思います。

Archlife


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|建築家|Archlife主宰|株式会社西和人一級建築士事務所代表取締役|金沢科学技術大学校非常勤講師|日本建築士会連合会青年委員会|

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