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【コラム】光の魔法 ダイクロイックミラー
こんばんは、ひろです
先日の旅行記にてルイ・ヴィトン 銀座並木通り店という不思議なファサードをした建物を紹介したことを覚えているでしょうか?
見る角度や時間帯によってオレンジや青に変化するファサードが印象的ですよね!SNS上で見たり、実際に見に行った方も多いかと思います。
今回はこのファサードを生み出すダイクロイックミラーについて簡単に説明していきたいと思います!
ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店が登場する旅行記を読んでいない方は下のリンクからぜひ!
ダイクロイックミラーとは?
ダイクロイックミラーとはガラス表面に高屈折率と低屈折率の薄膜を交互に重ね合わせた層を構成することで、特定の波長の光を反射し、残りの波長の光を透過させる鏡のことです。
ざっくりいうと特定の色の光のみを反射・透過させるガラスです。
ちなみに、反射した色と透過した色は補色関係にあります。
ダイクロイックミラーは建築作品に使われることはほとんどなく、プロジェクターやディスプレイなどに使われていることがほとんどです。
ダイクロイックミラーをについて詳しく説明する前に、光の三原色について触れておきます。
光の三原色
光の三原色は赤(R)、青(B)、緑(G)の三色のことです!
この三色を混ぜ合わせれば、ほとんどの色を作れます!
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光の色は加法混色によって決まります。
青色と緑色の光を足し合わせると、水色(シアン)の光が含まれていないにもかかわらず、光が水色(シアン)に見えます。
様々な波長(色)の光を足し合わせることで、光はどんどん明るくなっていき、やがて白色光になります。
ダイクロイックミラーは加法混色の特性を利用して、私たちに美しい光景を見せてくれます。
ダイクロイックミラーを使うと…
ダイクロイックミラーを使うと次のような現象を起こすことができます。
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プロジェクターはこの仕組みを活用しています。
2枚のダイクロイックミラーを使用することで、白色光を光の三原色に分解し、再度任意の割合で混ぜ合わせることで色鮮やかな映像を映すことができるのです。
ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店のファサードの秘密
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ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店ではダイクロイックミラーを利用することで刻一刻と変化していくファサードをつくりあげています。
下の図のような仕組みでファサードを構成しています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72448641/picture_pc_f0c9d17576741de1366752068f47f952.png?width=1200)
この建物の外壁は合わせガラスとペアガラスのダブルスキン構造となっています。
外側の合わせガラスは2枚のガラスを重ね合わせたもの、内側のペアガラスは断熱性能が高いガラス程度に覚えておいてください。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72448655/picture_pc_d4f78b25a0232253cd5e518eb4b3616c.png?width=1200)
外壁がオレンジに見えるのは、外側の合わせガラスの中間層にオレンジ系の光を反射するダイクロイックミラーと同様の加工をしているからです。
そして、ダイクロイック加工を透過した青系の光が合わせガラスの裏側に貼られた白いフィルムに反射することで外壁が水面のように見えます。
さらに、このオレンジと青の光が混ざり合うことで少し薄緑っぽい部分が見えたり、ゴールドっぽく見える部分が出てきます。
こうして、見る角度や時間帯によって変化するファサードが出来上がっているのです!
まとめ
今回はダイクロイックミラーの特徴とダイクロイックミラーを建築に取り入れた例としてルイ・ヴィトン 銀座並木通り店のファサードの仕組みを紹介しました。
ダイクロイックミラーの仕組みやその特徴が少しでも分かってもらえたり、建築に興味を持ってくれたら嬉しいです!
これからもこのような知識系のコラムもちょこちょこ書いていけたらいいなと思っています。
こんな内容について書いてほしいといった要望があったらぜひコメントお願いします。
ではまた
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