構造【鉄筋コンクリート/許容せん断力】

許容せん断力の算定

  • 基本的に「せん断補強筋」の耐力と「コンクリート」の耐力の和で求める

※注意
「せん断補強筋」の耐力を考慮「しない」場合がある

「柱」の許容せん断力

  • 長期の場合:帯筋の耐力を「無視」
    「コンクリート」が「せん断ひび割れ」を生じ「ない」ようにするため

  • 短期の場合:帯筋の耐力を「考慮」
    「帯筋」を「増やす」と「短期」許容せん断力は「大きく」なる

  • 帯筋の径:6mm以上

「梁」の許容せん断力

  • 長期の場合:2パターン
    「せん断ひび割れ」を許容「する」パターン
    「せん断ひび割れ」を許容「しない」パターン

  • 短期の場合:帯筋の耐力を「考慮」
    一般的に梁の「せん断耐力の割増係数」を用いる(「梁の有効せい」に対する「せん断スパン」の比による「割増し」を行う)

梁のせん断耐力の割増係数

$$
α = \frac{{4}}{\frac{{M}}{Qd}+1}
$$

  • $${α}$$:割増係数

  • $${\frac{{M}}{Qd}}$$:せん断スパン比

※注意
梁の有効せい」が「大きく」なると「せん断耐力の割増係数」が「大きく」なる
せん断スパン比」が「小さく」なると「せん断耐力の割増係数」が「大きく」なる

「柱梁接合部」の許容せん断力

  • せん断補強筋の径:「9mm以上の丸鋼」または「D10以上の異形鉄筋」

  • 「コンクリートの許容せん断応力度」で決まる

  • 「接合部の有効幅」「柱せい」(接合部の形状)が影響

  • 「コンクリートの許容せん断応力度」および「コンクリートのヤング係数」に比例

※「許容せん断力」および「せん断終局耐力」を大きくするためには
「コンクリートの圧縮強度」を大きくする
・「許容せん断応力度」を大きくする
・「ヤング係数」を大きくする
・「主筋量」や「帯筋」などの鉄筋の影響はない


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