構造【鋼材・金属/降伏点・引張強さ・降伏比】
降伏点とは
鋼材が降伏(塑性)したときの応力
鋼材は、「圧延」するほど降伏点が「高く」なる
板厚の「薄い」:降伏点が「高い」
板厚の「厚い」:降伏点が「低い」
温度上昇による降伏点の低下
高温になるにしたがい徐々に低下していく
一般鋼材:約350℃で約2/3まで低下
耐火鋼(FR鋼):約600℃で約2/3まで低下
引張強さとは
鋼材の引張力に対する最大の強度
引張力を増やし続けると、ある時点で応力が落ちる(降伏点)
荷重を加えると、強度が上昇し最大応力となる(引張強さ)
その後、応力が低下しながら鋼材が破壊(破断)
温度上昇により引張強さは「異なる」
100℃付近で常温の値より低下
250~300℃付近で上昇し最大
更に高温になると、急激に低下
500℃では約1/2になる
長期許容引張応力度:基準強度の2/3(上限値が定められている)
※高強度の長期許容引張応力度は、2/3Fより小さくなることがある参考サイト:建築学生が学ぶ構造力学
降伏比とは
「引張強さ(引張強度)」に対する「降伏点応力度(降伏強度)」の割合
弾性材は降伏しない(ガラスは、最大荷重で破断する)
引張強度 = 降伏強度鋼材は、「引張強さ(引張強度)」と「降伏点応力度(降伏強度)」が一致しない
降伏比:降伏強度/引張強度
降伏比が「0.6」の場合
弾性領域が6割
塑性化領域が4割部材が「塑性化」することでどれだけの「地震力エネルギー」が「吸収」できるかを示す
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