構造【鋼材・金属/降伏点・引張強さ・降伏比】

降伏点とは

  • 鋼材が降伏(塑性)したときの応力

  • 鋼材は、「圧延」するほど降伏点が「高く」なる

    1. 板厚の「薄い」:降伏点が「高い」

    2. 板厚の「厚い」:降伏点が「低い」

  • 温度上昇による降伏点の低下

    1. 高温になるにしたがい徐々に低下していく

    2. 一般鋼材:約350℃で約2/3まで低下

    3. 耐火鋼(FR鋼):約600℃で約2/3まで低下

14252、14254、17255、22294

合格ロケットのコード

引張強さとは

  • 鋼材の引張力に対する最大の強度

    1. 引張力を増やし続けると、ある時点で応力が落ちる(降伏点)

    2. 荷重を加えると、強度が上昇し最大応力となる(引張強さ)

    3. その後、応力が低下しながら鋼材が破壊(破断)

  • 温度上昇により引張強さは「異なる」

    1. 100℃付近で常温の値より低下

    2. 250~300℃付近で上昇し最大

    3. 更に高温になると、急激に低下

    4. 500℃では約1/2になる

  • 長期許容引張応力度:基準強度の2/3(上限値が定められている)
    ※高強度の長期許容引張応力度は、2/3Fより小さくなることがある

  • 参考サイト:建築学生が学ぶ構造力学

14255、16253

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降伏比とは

  • 「引張強さ(引張強度)」に対する「降伏点応力度(降伏強度)」の割合

    1. 弾性材は降伏しない(ガラスは、最大荷重で破断する)
      引張強度 = 降伏強度

    2. 鋼材は、「引張強さ(引張強度)」と「降伏点応力度(降伏強度)」が一致しない

  • 降伏比:降伏強度/引張強度

    1. 降伏比が「0.6」の場合
      弾性領域が6割
      塑性化領域が4割

    2. 部材が「塑性化」することでどれだけの「地震力エネルギー」が「吸収」できるかを示す

15242、16241、17252、27293、30293

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