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機能やサービスから考えるユニークなECサイト6選

こんにちは!ECディレクターのKです。
デザインの観点から面白い(特徴的な)サイトをまとめた記事は複数ありますが、機能やサービスを切り口にした記事はあまり見ないので、今回まとめてみることにしました。

KのEC事情
・買い物はほぼEC、週3〜4回
・EC関連のメルマガとLINE友達登録は、のべ50社くらい
・SNSで表示されるECサイトの広告はとりあえずクリック
・EC関連の仕事に10年以上携わっている

こんなECヘビーユーザーの私が、個人的に珍しいと感じるor面白いと思う機能やサービスを搭載したサイトを、モールは除いてご紹介します。

ニッチな視点にはなりますが、どうして導入に至ったかを考えながらチェックしていくと、なかなかに奥深いと思います!

1.scope

https://www.scope.ne.jp/
【Point】読み物中心のサイト構成
北欧デザインの食器、家具などを扱うセレクトショップです。(このサイトに限ってはデザイン寄りの観点になりますが)コラム中心のサイト構成が独特です。
購入ボタンはページ下部にしかなく、スクロールしてみないとECサイトであることが分からない方もいると思います。CVに繋がりにくいのでは?と敬遠してしまう仕様ですが、ユーザーは商品のストーリーや使い方をしっかり読んでから購入するため、徹底的なファン作り重視のサイトと言えます。

2.セガトイズ

https://segatoys.com/
【Point】下取りサービス
家電系のECサイトでは目にする「下取り」ですが、おもちゃの通販では珍しい機能です。2020年10月にオープンしたこのサイトでは、下取りしたおもちゃは地球環境に配慮してリサイクルを行うとのこと。
子どもたちが大人になった時も美しい地球を保てるようにというコンセプトだそうで、時代的に今後はいろいろな商品ジャンルでも「下取りサービス」は増えていくのではと考えています。

3.ヨドバシドットコム

https://www.yodobashi.com/
【Point】スピード配送
なんと言っても圧倒的な配送の速さが有名。
(東京近郊に住んでいないとスピード配送の恩恵は受けられないですが)
2016年スタート「ヨドバシエクストリーム便」により最短2時間30分のスピード配送で、顧客満足度を高めました。取扱商品数も年々増えておりAmazonから乗り換えたという話もよく聞きます。

4.ニューバランス

https://shop.newbalance.jp/shop/
【Point】ランキングマーケット
モールでは珍しくありませんが、独自ドメインのECサイトでランキグページが独立して用意されているのは珍しいです。
特にこのランキングマーケットではジャンルごとに分かれているだけでなく、店舗や年齢、色などの複数条件でさらに絞り込むことができます。ここまで詳細にフロントに表示できるということは、マーケティングにも生かされているのではないでしょうか。裏側が気になります。。。

5.Zoff

https://www.zoff.co.jp/shop/default.aspx
【Point】店舗情報との連動
ECの会員登録時、実店舗の購入履歴があるユーザーは名前や生年月日で自動的に紐付けしてくれます。
類似企業は保証書に記載されているコード入力が必要のようですが、Zoffは度数情報もデータ連携されるので保証書を捨ててしまった場合でも過去の度数確認、同じ度数で注文できます。
注文〜配送までの進捗状況や、複数店舗での購入履歴も会員ページで見ることができ、いちユーザーとしては大変便利だなと感じました。

6.FELISSIMO

https://www.felissimo.co.jp/
【Point】着用イメージ
例えば「ワンピースの着丈○cmの場合、身長150cmだとこれくらい足が見える」といった着用イメージが、写真つきで細かく解説されています。
アパレルでサイズガイドを用意するのはもはや当たり前になっていますが、ここまでの情報を載せているサイトはあまりないと思います。
サイズ展開も小柄向け、高身長向けを用意するなど工夫されています。近年は個性的な商品の開発も有名で、小規模市場にも目を向ける姿勢は一貫しているようにみえます。

まとめ

私は昔、ECのカスタマーサポートをしていたことがあり電話やメールで直接要望を言ってくる、いわゆる「声の大きいユーザー」の意見が万人の求める内容とは限らないと痛感したことがあります。
しかし、実店舗と比べてECの場合は「声の大きいユーザー」の意見が特に目立つので言われるがままに機能やサービスを増やし、サイトがぐちゃぐちゃに改造されていくパターンをよく見かけました。過度なサービスはユーザーをどんどんワガママにさせていくし、結局LTVにも繋がらずで売り上げ低迷を招くこともあります。

今回上げた機能やサービスはあくまでもユニークという観点で選別していますので、本当に効果的なのかとは別物と考えてください。
必ずやるべきという事では全くなく「ブランドとしてユーザーとどのような関係性を築くか」のスタンスはブレないよう、適切に検討してほしいと思います。

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