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CMSの選び方ー2回目ライセンスの種類

こんにちは、Customer successマネージャーです。
第一回目はCMSの配信方法の違いについて書きましたが、今回はライセンスのことについて少し書きます。
実はCMSの選定で、機能面での選定と同じぐらい重要なことだったりします。

ライセンス形態の違い

CMS導入時選定する上で、ライセンス形態の違いについても意識する必要があります。
特に自社での導入ではなくエンド様がいる場合はエンド様のコンプライアンスや勘定科目にも関わってくる可能性もありますので初動でしっかり確認しておくことが必要です。

商用ライセンス

商用ライセンスとはライセンス費を払い続けることで決められたサポートを受け続けることができるライセンスです。
1年間単位で支払いが発生することが多いです。
商用ライセンスのメリットはバージョンアップ製品の提供など無償で受けられることがのが多く、セキュリティーの脆弱性についても神経質にならずに済むことが挙げられます。反面デメリットとしては、ライセンス料を払わなくてもCMSを使用し続けることは可能ですがその状態でなにか起きた場合にサポートを求めると遡ってライセンス料の支払いを求められることがある点です。

サブスクリプション

最近、クラウド系のCMSに多いライセンス形態です。
他のサブスクリプションサービスと同様に料金を払っている間は利用できるライセンスです。
どちらかといえばライセンス費も含んだ利用料金となりますので月々の精算が多く、一気に高額な支払いとはならなりません。
そのため、部署単位での導入や小規模な企業様でも導入のハードルがそこまで高くないのが特徴です。
メリットとしては支払いが月々のことが多く、CMSのランニングコストを経費精算しやすくなる点が大きいと思います。
デメリットとしては料金の支払いを止めると、そのCMS上で構築したWebサイトは事実上使えなくなってしまう点になります。

GPL

オープンソースソフトウェアで多く見かけるライセンスになります。
GPLとはGeneral Public Licenseの略称でフリーソフトウェア財団(FSF; Free Software Foundation)によって公開・管理されています。
有名なところではWord PressがGPLになります。
概念としては「著作権を残したまま自由を与える」になります。
ライセンスとしては無償で利用できますがGPLを理解して無いと少し危険な面もあります。
GPLはMIT ライセンスや修正 BSD ライセンスなどの寛容型のものとは異なり、非常に強い強制力を持っています。
GPL配下のアプリケーションにカスタマイズや機能追加を行った場合、そのカスタマイズや機能追加のプログラムソースもGPLが適用されてしまいます。
お金をかけてカスタマイズしてもプログラムソースはオープンソースとなってしまい、併せて強く強制はされないもののプログラムソースは公開する必要が出てきます。
最近はだいぶ緩やかな感じのようですが、数年前はエンド様のレギュレーションではセキュリティー面やサポート面で問題よりもGPLだからNGになるエンド様が多かったように感じます。

このように、CMSの選定の際はライセンスについても詳細理解することをおすすめいたします。

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