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【中国】中国・モンゴル旅行

場所:中国北京市、内モンゴル自治区フフホト、河北省宣化

少し早い夏休みということで、6月29日から7月14日まで中国とモンゴルへ行ってきました。いつもの通り史跡を訪ねたのですが、今回の記事は具体的な史跡についてではなく、旅行中に思ったことを書き連ねてみました。2週間ちょっとの短い旅行ですが、前半が中国で後半はモンゴルです。

観光ビザについて
現在中国への旅行にはビザが原則必要となっています。トランジットで144時間ならビザなしで行けるとの情報もありますが、私の場合、中国には10日間の滞在となるのでいずれにせよ必要です。居住地によって申請場所が異なるようですが、私の場合、出発の1ヶ月前に有明の中国ビザ申請センターへ出向いて取得しました。申請に関しては、ウェブサイトの必要事項に記入して印刷するだけなのでさほど難しくありません。記入した項目でわかりにくいものもあるのですが、間違っていたらセンターで指摘されてそこで訂正すればよいだけでした。注意すべきことは提出する写真なのですが、背景が白のものしか受け付けてもらえません。準備した写真は背景が青だったので無駄になりました。そして面倒ですが、4日後くらいにビザができあがるので再度受け取りに有明まで出向かなければなりません。中国は距離的にも近く行きたいところがあまりにも多くあるので、早くビザなし観光ができるようになってもらいたいです。

持って行く衣類について

ホテルのランドリー設備

旅行でいちばんかさばる荷物は衣類ですよね。1週間程度なら滞在日数分のシャツや下着類を持って行きますが、さすがに2週間分は多すぎる。そこで滞在中に洗濯すればいいのですが、手洗いは面倒すぎる。中国ではホテルのクリーニングサービスを使うと結構高いですが、洗濯機と乾燥機、それに洗剤まで置いてありました。北京のホテルでは20元(440円)、内モンゴルではタダで使えました。どちらも2機ずつしかないので混んでいることもありましたが、早めにホテルへ帰った日に行けば空いていて、1時間半ほどで終わりました。

電子決済について

麺類のメニュー
蒸しパン
中国独特の飲料

中国への第一歩は、北京首都国際空港からでしたが、ここで市内までの電車運賃を支払うのに初めて電子決済に挑みました。今の中国ではWeChat Pay(微信支付)かAlipay(支付宝)が使えないととても不便とは聞いていましたが、全くその通りで、現金で支払うことは数えるほどしかありませんでした。どちらも日本のVISAやMasterのクレジットカードが登録できましたが、どちらかというとAlipayのほうが見た目にも使いやすいです。もちろん中国のネットには繋がるようにしなければなりませんが、私は楽天モバイルを使っているので、ローミングでそのまま繋がりました。地下鉄で切符を買うときやレストランでの支払いなどほとんどが電子決済しましたが、それでも少しは現金もあったほうが安心です。どちらの電子決済も使えなかったことがあり、現金で凌いだこともあります。使えなかった原因はカードのセキュリティにあり、カード会社に連絡すれば次回以降使えるようになりました。

地下鉄やバスについて
北京では地下鉄網が発達しているので、大いに地下鉄を利用しました。しかし面倒ですが、どこの駅にもホームへ行く前に空港みたいな保安検査があります。そして国土が広いせいか、駅を降りてから目的地へ歩いて行くのがかなり遠く感じます。例えば今回泊まったホテルは地図で見るとそんなに遠く感じなかったのですが、実際は最寄り駅から歩いて30分くらいかかりました。ホテルは絶対駅近にしたほうがいいです。あとバスですが、地下鉄駅から遠い目的地に行くのに利用しました。海外でバスを利用するのは結構難易度が高いと思うのですが、中国ではGoogleマップの代わりの高徳地図を使い、行き先までのバスルートを検索してあとはその番号のバスに乗り、地図に停留所が全部表示されるので指示されたら降りるだけという簡単さでした。バス料金は日本より格段に安いです。

タクシーについて
旅行中何度かタクシーを利用しましたが、ぼったくられることはありませんでした。ホテルで呼んでもらうのがいちばん安心ですが、街中で乗るときは地図アプリで示すなどして、行き先がちゃんと伝わっているかどうか確かめなければなりません。ただ一度だけ乗る前でしたが、行き先を告げるとメーターを使わず法外な料金を提示されたことがありました。天壇公園東門から天安門近くまでの約4kmの距離でしたが、最初200元(約4400円)とふっかけてきて、断ると100元まで下げてきました。それでも通常の料金の4倍以上です。疲れていましたが、結局断って地下鉄で行きました。ちなみに北京では、車や小型バイク(今や自転車は少ない)が多く渋滞も日常茶飯事だが、ほとんどが電気仕様なので思ったほど空気も汚くなく、騒音もクラクション以外はあまりないのに驚きました。この点ではもう日本よりかなり進んでいますね。

夏休みについて

紫禁城
天安門広場

行ってから知ったのですが、中国の学校の夏休みは7月と8月だそうです。どうりでどこへ行っても子連れの家族旅行者でいっぱいでした。中国でゆったりと見学したい人はこの時期の旅行は避けるべきです。超有名な北京の紫禁城や天壇は入場に予約が必要なのに激混みで、地方の博物館までかなり混雑していました。北京にある中国国家博物館に及んでは、何度かWeChatで1週間前の予約を試しましたが、予約開始後瞬時に売り切れとなってしまい、結局諦めました。地方のマニアックな博物館でも予約不要とはいえ、子連れ家族の騒々しさにはうんざりさせられます。中国の博物館はほとんどが入場料タダなので、おそらく彼らは博物館を見学するというよりも、外の暑さから逃れて涼みに来ているような感じでした。人の多さに比例して、天安門広場や紫禁城などの観光地では、暑い中保安検査で長時間並んで、ようやく終わって中へ入ってもまた人、人、人…。北京から内モンゴルと河北省へ行くのに新幹線を利用しましたが、行きも帰りも満席でした。

ツアーについて

個人ツアーで行った司馬台長城
個人ツアーで行った古北水鎮

北京市内の紫禁城など個人で予約を取るのが難しい超有名どころや、郊外の万里の長城などの観光地へ行くなら、Viatorとかツアー会社を通すのもありです。料金は少々高いですが、確実だし何より快適です。紫禁城と天壇は予約チケットのみ手配してもらい、万里の長城は八達嶺や慕田峡といった有名なところではなく、ホテル送迎の個人ツアーであまり人のいない場所(司馬台と黄花城)に行きました。運転手さんが指定の時間にホテルへ来てくれて、目的地まで車で行き半日ほど自分たちで観光して、終わったらまたホテルまで送ってもらうのですが、これがいちばんストレスなく楽に行けました。

個人ツアーで行った黄花城長城
個人ツアーで行った銀山塔林


マナーについて
中国人のマナーの悪さは、日本や欧米で散々指摘されているので今更という感じですが、いざ目の当たりにすると少なからずショックを受けます。周囲を気にかけず大声で怒鳴っているような会話、地下鉄で降りる人を押しのけて我先に乗車する人、靴を履いたまま椅子に上がりそれを注意しない親、道路のそこら中に痰を吐く中高年、車やバイクの運転中にスマホをいじっている人などなど。いちばんショックだったのは、天壇の祈念殿へ上がる大理石の階段で子供が小便をしていたこと。天壇といえば明清時代の歴史的建造物で中国の国宝。いくら人が多いとはいえ、そこで堂々と子供に小便をさせる親。日本や欧米並みのマナーを身につけるには、あと100年はかかるかなと思った次第です。ただしマナーはともかく、バスやタクシーに乗るときやレストランなどで多くの人に親切にしていただいたのも事実です。


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