![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131747485/rectangle_large_type_2_bb211350948c7d2c653597b81ed9e9a1.jpeg?width=800)
nowhere,anywhere
悲しみを語るとき、根底にある愛が香る気がする。
怒りを語るときには、悲しみを。
愛を告げるときには、沈黙の中に祈りと孤独の星霜を。
その上に広がる空とやがて咲く花。
花を愛でる指先、空の掌が、諦め、掴めなかったもの。
その掌へ、渡したいものは。
沈黙も伝えることも等しくできるだけ優しいものでありたい。
できるだけ。
差し出す場所は、愛する人達がいる同じ世界の中だから。
悲しいより前、憤るよりも手前で。
伝わるように丁寧に。
或いは語らないこと。
根元が愛ならそれが屈折することなく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?