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おばあちゃん、あの時はごめんね

実はいま、高校生ぶりにおばあちゃんと暮らしている。怪我が治るまでの間、うちに来ることになった。

おばあちゃんとわたしはたぶん、お互いをあまり好いていないと思う。

理由は、3年間の2人での共同生活がお互いの辛い記憶として残っているから。あの頃のわたしは高校生でまだまだ未熟で、学校、勉強、部活、塾、それだけで精一杯。他のことは何も手が回らなかった。
おばあちゃんとのコミュニケーションが足りていないことに気付けずに、当たり前に、母のように頼った。そして、結果的に3年間でお互いをたくさん傷つけた。

今なら、わかる、わたしのせいでおばあちゃんがすごく無理をしていたってこと。

今日は、高校以来、初めておばあちゃんと2人の時間ができた
なんとなく、あの時の償いと恩返しがしたくて、お昼食べたあと、そっと梨をむいて出したら1つつまんで、美味しいって笑ってくれた

おばあちゃん、あの時はごめんね、ありがとうね。そして、85歳おめでとう。長生きしてね。 (2020年9月の思い出より)

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