【無料】米国経済が堅調な理由
投資猫レイです。
米国経済は利上げにも関わらず堅調です。
そして、その理由は底堅い労働市場にあります。
6月の雇用統計では、平均時給の上昇率が市場予想を上回りましたよね。
まずは、より速報性の高い雇用データを見てみましょう。
このグラフは、米国の求人件数(オレンジ)と失業保険申請件数(青線)です。
コロナ禍前と比較して、求人件数は多く、失業保険申請件数は少ない状態が続いていることが分かりますね。
そして、労働市場が強い理由、それは構造的な労働者不足にあります。
米国でも少子高齢化の進展や価値観の変化によって労働人口比率が減少しているのです。
労働者の相対的な数が減っているために、どれだけ利上げをしても労働市場はタイトなままな訳ですね。
そして、失業者が少なく、賃金が上昇する状況下では、消費も底堅いです。
このチャートは、ISM製造業指数(オレンジ)とISMサービス業指数(青線)です。
50が好況と不況の節目です。
ポイントは、ISMサービス業指数(青線)が盛り返しているとこです。
堅調な労働市場を背景に、外食や旅行といったサービス業がまだまだ活況なのです。
そして、サービス業は米国経済の約7割を占めています。
米国経済がクールダウンしない訳です。
これは構造的な問題であることから、この先、失業率が大幅に上昇する可能性は低いです。
結果として、FEDは、米国経済をクールダウンさせインフレ率を2%にまで引き下げるために、さらなる利上げを迫られるでしょう。
See you!
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