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試合を全く見ないで分析してみた。「分析編」

このふざけた企画を思いついたきっかけは以下の記事です。

この記事におけるデータの使い方が、データを使うことにしか着目されていないという「本末転倒」に見えてしまったのです。

だったらいっそのこと「一切試合映像を見ないでデータだけで分析してみればいいじゃん!」と感じてやってみます。分析対象試合は川崎フロンターレ対セレッソ大阪の試合です。

ルールは下のように簡単です。

使用するサイトは「SofaScore」と「Jリーグ公式サイト」のスタッツのみです。私はほとんど試合の映像を見れていません。(大久保選手の何点目かのスーパーゴールはTwitterに流れてきて見てしまいました…すみません。)

ちなみに、川崎フロンターレの試合は今シーズン2試合フルで見ていますが、今季のセレッソ大阪の試合はフルで見れていません。

というわけで、全く試合を見ていない人のマッチレビュー見ていきましょう!(めちゃくちゃ見ているような口ぶりで書いています。)

キーポイント①「セレッソ大阪のインテンシティ×川崎のポゼッション」

川崎フロンターレは、前半はボールポゼッションの割合は71%・後半のポゼッションは69%と前後半通じてポゼッション率は高かったものの、セレッソ大阪の高いインテンシティーの守備のもとに特に前半は苦しみました。

前半は川崎のポゼッションのロストが77回にも及び、大切な所では体を張り、失点を喫したシーン以外に大きなチャンスを作られることは少なかったとです。それがタックル数・クリア数という部分に現れています。

身体を張り、必死で川崎のポゼッションに対抗したことが前半の好結果につながったといえます。(見てないけれど。)

キーポイント②「大久保選手のデュエルの強さ」

セレッソ大阪は川崎のポゼッションに対して、早い手数で直線的な攻撃を仕掛けることによって、先手をとることに成功します。その中で最も大きな役目を果たしたのは2得点をした大久保嘉人選手であることは間違いないでしょう。大久保選手の特徴である駆け引き・得点感覚はもちろんですが、この日目立ったのはデュエルでの勝率の高さです。

7回のデュエルに対し、3回勝利した(43%)この体を張った献身性がC大阪の2得点につながっています。相手のレアンドロ・ダミアン選手は6回中1回(17%)であったことから考えても非常に高い数値です。

このワントップのフィジカルが前半の得点上での優位には不可欠だったとみています。(見てないけれど。)

キーポイント③「川崎の数の暴力」

両チームのサイドに顔を出す頻度の高い選手のヒートマップをまとめてみました。特徴的なのは川崎の両サイドバック(山根選手と旗手選手)のヒートマップの広さではないでしょうか。

チーム内の走行距離1位の田中碧選手(12.344km)に次ぐ2位が旗手選手の11.976km、3位が山根選手の11.259kmと走行距離は抜群に多い2人ですが、SBが高い位置をとることで常時川崎3:2C大阪という人数比を両サイドで実現しています。

いわば川崎は「数の暴力」を両サイドで行うことで、高いポゼッション率を誇っていますし、高い位置をキープすることによってカウンターにセレッソ大阪が出ようとしたときにも長い距離をリカバリーしなければならない状況を作ることで後半の逆転劇につなげました。前半からいたぶり続けたことで、後半は比較的思い通りにサッカーを展開する王者の風格が見えました。(見てないけれど。)

キーポイント④「清武選手はムダ走りになってしまったのか」

両チーム通じて走行距離が一番多かったのはセレッソ大阪清武弘嗣選手でした。トップ下に入った清武選手でしたが、非常に幅広いポジションをカバーし、前半の優位性に役立ちました。

一方、ボールタッチ数は64分で交代した対面の川崎ジョアンシミッチ選手(81回)の半分以下の37回にとどまってしまいました。

トップ下としてはなるべくパスをさばくことが要求されますが、パス成功率でもジョアンシミッチ選手と比べると低い数値にとどまっています。

清武選手の献身性は大きな魅力ですが、創造力というもう一つの魅力を発揮する上では、王者川崎のポゼッションに対抗する武器にはなりえなかったですし、もっとタッチ数を増やしたかったというのが本音でしょう。(見てないけれど。)

まとめ

私は戦術に詳しい訳でもないですし、データの使い方をしっかりと学んだわけでもないです。ただの審判兼Jリーグサポーターです。

そんな中、「データって都合よく解釈すればなんでも語れるんじゃないの?」と感じてしまっている部分があります。そんな部分や冒頭紹介した記事のアンチテーゼとしてこんなふざけた記事を書いてみました。

ただ、この記事を書くのは超絶つまらなかったです。サッカーって数字だけでは絵面が浮かばないですし、一個一個のプレーの美しさや意図など数字に見えない部分にこそ美しさがあるのかなと感じました。

大久保選手の1点目か2点目のゴールしか見ていないですが、そんな中でも「ぽい」ことを書けてしまえるのも魅力だと思いますが、個人的にはつまらなかったです。

というわけで明日にはこの「全く試合を見ないで書いたレビュー」の答え合わせをしてみたいと思います。試合を見るのがある意味恐いですし、楽しみになりました。

本日もこんなくだらない記事を読んでいただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。


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