読書感想文(46)コナン・ドイル作、延原謙訳『シャーロック・ホームズの事件簿』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回はシャーロック・ホームズの短編集です。

感想

今回も面白かったです。が、他と比べるとどうも面白さが一段と劣るような気がしました。なぜでしょう……?

今回の特徴はワトスンではなくホームズの一人称視点で書かれている作品が二つあり、また三人称視点で書かれている作品もある点でしょう。なんとなく違和感はありましたが、ホームズ視点で書かれるのはかなり面白かったです。

印象に残ったのは「高名な依頼人」「ソア橋」「這う男」「ライオンのたてがみ」などです。
「ソア橋」はトリックらしいトリックが出てきて面白かったですが、もしかしたらホームズでこういうのって初めてだったりするんでしょうか?流石に他にもありそうな気はしますが、名探偵コナンなどでよく出てくるような巧妙なトリックが出てきて印象的でした。
あとは「這う男」は話題として当時はどのように受け入れられたのか気になり、また動機もそう来るのかと思うと面白かったです。
「ライオンのたてがみ」は全く別分野の方と繋がって面白かったです。ただ、一つ気になったのが次のようなホームズのセリフです。

私は手あたりしだいに何でも読んで、しかも細かいことを妙によく記憶している性質です。

これを読んだ時、「あれ?」と思いました。なぜなら『緋色の研究』で余計なことは覚えておかなくて良い、みたいなことを言っていた気がするからです。
そういえば、『恐怖の谷』においても、ホームズは「探偵というものは、どんな知識でもいつかは役に立つものです。」と言っていました。ある程度の時間が経っているはずなので、考え方が変わったのでしょうか?笑
この辺りは、調べたら色々な説が出てきそうな気がします。世の中にはシャーロキアンと呼ばれる、シャーロック・ホームズの熱狂的なファンがいて、様々な角度から考察しているらしいので。
ホームズ関連の書籍もたくさんあるようなので、いつか読んだみたいと思います。

おわりに

ついにシャーロック・ホームズシリーズも残り1冊となってしまいました。
今月は最低あと2冊読むつもりなので、今月中にホームズは読破することになると思います。
次はアポロに行こうかなと思ったのですが、思った以上に多いようなのでもう少し後でもいいかもしれません。森博嗣さんの「すべてがFになる」シリーズも気になっています。
ともかく、ホームズを読んで推理小説やミステリー小説にかなり興味を持つようになったので、読書の幅が広がって良かったです。
と、もう全部読み終えたかのような書き方ですが、まだあと1冊残っています笑。

というわけで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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