読書感想文(32)NHK「わたしが子どもだったころ」制作グループ編『わたしが子どもだったころ 1』

はじめに

こんにちは。笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回読んだこの本は、オススメしてもらって読みました。
読書会で紹介されていて、読みたいなと思っていると貸してもらえました。

この本では有名な人が子どもだったころ、どんな風だったのかが書かれています。非常に読みやすく、自分の子どもの頃を振り返るきっかけにもなるのでオススメです。

感想

この本は3冊シリーズで、一巻目にあたるこの本には以下の著名人の話が書かれています(敬称略)。

よしもとばなな
松尾スズキ
菊池成孔
種田陽平
高橋ジョージ
篠井英介
押井守
荒俣宏
張本勲
柳生博
さいとう・たかを
小林亜星
小野二郎

私はあまり有名人の名前を知らないので、知らない名前も結構ありました。

一番印象に残ったのは高橋ジョージさんの話です。
ミュージシャンの真似をして髪を伸ばしたりエレキを歌うのは不良の入口だからといって学校で禁止されていたそうです。しかし高橋ジョージさんはそんなのおかしいと言って、教室で歌っては廊下に立たされたそうです。まさにロックンロールな感じがします。
そして中学の頃に放火魔の冤罪を着せられたこと、上京する時に当時の仲間に見捨てられた(ついて来てくれなかった)こと。それらが「絶対に見返してやる」という気持ちを起こして、成功に繋がったということです。
高橋ジョージさんの「ロード」という曲が大ヒットしたのが34歳の頃、それまで認められなくても続けてきたというところが成功者らしいところだと思います。

他に印象に残ったものは、篠井英介さんの話です。恥ずかしながら私はこの方のことを知らなかったのですが、俳優で女方として活躍されている方だそうです。
篠井さんが女方にこだわるのは、幼い頃に日本舞踊をしていた経験や、美しいものに触れる経験が多かったからだそうです。
子どもの頃から本物に触れることで感性を養うことができる環境というのは素晴らしいなと思いました。現代では文化資本の格差として問題になったりしています。この格差は親からの影響がとても大きいので、私はできる限り多くのことを学んで、子どもに還元したいと考えています。
また、男が女役をやるということで、周りからおかしな目で見られることもあったようです。これも、現代において様々な部分で問題として取り上げられています。男の人が化粧をしたりスカートを着たり、女の人が制服でズボンを選ぶことができるようになったり。急に世間一般の考えを変えることは難しいかもしれませんが、その中で自分が信じた道を進むのはかっこいいなと思いました。

他にも、張本勲さんの壮絶な過去の話や、昔から大人のルールがおかしいと思っていたさいとう・たかをさんの話など、印象に残ったものはいくつもあります。
全ては書ききれないので、気になる方はぜひ読んでみてください。恐らく人によって、心を動かされるポイントが全然違うと思います。

おわりに

この本を読んで、「わたしが子どもだったころ」について、noteを書いてもいいなぁと思いました。私はただの凡人なので需要はなさそうですが、自分の価値観について整理する良い機会になるような気がします。まあいずれ有名人になったら、NHKさんに取材してもらいましょう。

というわけで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


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