読書感想文(39)コナン・ドイル作、延原謙訳『恐怖の谷』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はホームズです。
先日『シャーロック・ホームズの帰還』を読み、「やっぱりホームズは面白い!」と思って早速続きを読みました。

感想

超面白かったです!
これまで読んだホームズ作品の中で一番かもしれません。
『緋色の研究』『四つの署名』『バスカヴィル家の犬』の長編はそれぞれ面白いところがありますが、この『恐怖の谷』は終始面白かったです。
「ホームズは短編の方が面白いかも。特に「シャーロック・ホームズの冒険」が好きかな好きかなぁ」 と思っていたのですが、『恐怖の谷』は短編を含めても一番面白かったかもしれません。

ホームズの長編は二部構成になっており、第一部でホームズの推理、第二部で過去が明らかになるような構成です。
どちらも面白いのですが、『恐怖の谷』は両方ものすごく面白かったです。

一般にはドイルの代表作と見なされている『バスカヴィル家の犬』よりも、この作のほうに愛着をとつ評者もあるらしいのである。

このような一文が「解説」にあります。
まさに私はこの通りで、『バスカヴィル家の犬』は面白かったけど推理小説として難しくて歯が立たなかったな、という印象でした。
この『恐怖の谷』も完全に推理できたわけではありませんが、鮮やかな推理によって綺麗にまとまり、かつ、あっと驚かされたので、本当に面白かったです。

推理小説はネタバレ厳禁かなと思っているので詳しくは書きませんが、とにかく面白かったというこの興奮は書き残しておきたいです。

探偵というものは、どんな知識でもいつかは役に立つものです。

推理とは全く関係無く印象に残ったのがこの一文です。
今すぐに役に立つとは限らないけれど、どんな知識も役に立つ場面がある、というのは私も昔から意識していることです。
例えば読書などもその一つだと思います。私はこれまでの生活で何度も小説等を読んでいたおかげで役に立った場面がありました。しかし小説を読んだ時は楽しむ以外に目的は無かったのです。

このホームズだって、私は楽しくて読んでいます。けれどもこうやって、「どんな知識でも役に立つことがある」ということを学び直すことができました。

娯楽の中に学びあり。
学びの中に娯楽あり。

これは私の座右の銘です。
誰の言葉かというと、私自身の言葉です。
恐らく似たような事は誰かが既に言っていると思いますが、様々なものに影響されて成り立っている自分自身の言葉として、大事にしています。

というわけで、これからも小説をたくさん読んでいきたいと思います。

おわりに

良い感じで締めてしまったので、このまま終わろうかなと思います。
ホームズは残り3冊です。だいぶ終わりに近づいてきた感じがして、なんとなく寂しいです笑。と言いつつ、今月中には読み切ってやるぞ!と思っています笑。

というわけで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
次はまた明日投稿できるように頑張ります。

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