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ラピュタへの道 3

再び完全なる返り討ちにあったワイ。
秋までに脚力と心肺機能を鍛えよう、と心に刻み日々の生活に戻った。
仕事帰りに爆風の15号線で向かい風の中ダンシングしてるときにふと思う。
「ダンシングは言わば全身運動。つまり全身に酸素を供給しなくてはならない。では逆に動かす箇所を減らせば酸素の供給を節約することが出来るのでは?」
ワイ、早速次の休日にラピュタへと向かった。

もちろん大垂水経由です。ええ。

まさかの3週連続ラピュタ。
大垂水をゆるゆると登りながら、そうだ、これをブログにしよう!タイトルはラピュタへの道だ!
と思いつきこれを今書いているワイ。
秋になって本当に登れたらなかなかの大作ドキュメントブログになるぞ!
とか一人でテンションを上げながらトンネルをくぐり

このトンネルなんか好きだ

三度(みたび)ラピュタへと来た。
今回の作戦で、心拍を下げないよう、入口付近で周回しながら足を休め、シッティングでラピュタ登坂を開始した。
最初のT字路。
もうキツイ。
シッティングとか無理に決まってんじゃん!と半ギレでダンシングに切り替える。でも一漕ぎ一漕ぎペダルに乗るように、省エネダンシングで。
するとどうだろう!
…なんか行けそう。
とか思っているワイがいた!
とはいえラピュタの斜度が緩くなるはずもなく、絶望的な現実を突きつけてくる。

こことかもう気を失いそうだ

それでもまだワイの心肺は機能し続けていて、心の何処かで
アレ?登れちゃう…?そしたら壮大なブログ計画が無き物に…
とかおかしな心配まで始める始末。
しかしそれはただの現実逃避!キツイ!酸素が足りない!都民の森のラストに全力スプリントをするのとは次元が違うくらい死んじゃいそうだ!
右側の斜面から湧き水?が流れていて、その辺りからカエル?らしき鳴き声がかすかに聞こえる。それがあまり聞いたことがない鳴き声で、一瞬熊?と頭をかすめる。
やばいから今日はここまでにしておこう!
と、足を付かせようとする悪魔がワイを襲う。
初産みたいに(産んだことないけど)断末魔の呼吸で(知らないけど)悪魔に抗い登坂を続ける。
上の写真の先で道は右へと大きく曲がる。
途端に斜度は一気に緩む。
モシカシテ…
今までの生き地獄から比べれば嘘のように普通の荒れた坂道になった。
モシカシテ…

登っちゃった

ラピュタ着いた。
ヒルクライムって何が楽しいの?と聞かれ、その答えの鉄板は「達成感」であろう。
ワイはちょっとひねくれているので、達成感よりも、開放感だと思っている。
やっとこの地獄が終わった!もう登らなくていいんだ!わーいわーい‼
てなかんじで。
でも今予想外にラピュタに辿り着いてしまった感想は、
「また現実は予想外の角度で裏切ってくる」
だった。
ワイは秋までの壮大な目標を失い、失意の開放感に包まれながらラピュタを後にするのだった。
     ラピュタへの道 ー完ー

と思いきや・・・翌週・・・

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