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もしも各省庁がカップ焼きそばの作り方を書いたら(前編)~偏屈サブカルバンドマンの後悔日誌⑩~


おはようございます。午前の予定がない日の「あ、まだ一時間ぐらいねれんな~」っていう二度寝で後悔しがちです。あらいです。

今日は「あれ、この文章とこの文章、なんか文体似てね?」のコーナーです。(そんなコーナーないけど)

突然の軽減税率~!

僕はいま飲食のバイトをしているんですが、こないだ最近話題の軽減税率についてのQ&A的なのを読む機会がありました。軽減税率って何?をざっくり言うと、

消費税が上がるけどお酒とか外食以外の食品については10%じゃなくて8%でいいよ、テイクアウトも対象だよ

みたいな制度(結構ざっくりで危うい説明なので信用しないで詳しくはちゃんとググってください)のことです。

でも今日はそれ自体を語るようなお堅い話じゃなくてそのパンフレットの文章を読んで、

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っておもってニヤニヤしたっていう全然制度関係ない話です笑。

見比べましょう。

まずは、その二つの文章を見比べてみましょう


軽減税率の適用対象とならない「食事の提供」とは、飲食店営業等を営む者が飲食設備のある場所において飲食料品を飲食させる役務の提供をいいますが、いわゆる「テイクアウト」など、「飲食料品を、持ち帰りのための容器に入れ、又は包装を施して行う譲渡」(以下「持ち帰り」といいます。)は、これに含まないものとされています(改正法附則 34①一イ)。
事業者が行う飲食料品の提供が、「食事の提供」に該当するのか、又は「持ち帰り」に該当するのかは、その飲食料品の提供を行った時において、例えば、その飲食料品について、その場で飲食するのか又は持ち帰るのかを相手方に意思確認するなどの方法により判定していただくことになります(軽減通達 11) 。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/qa/03-05.pdf

こっちが軽減税率のQ&Aの方の文章。内容というよりは何が繰り返し言われてるのかみたいなモノをざっくり追っていただければ。

そして、次はカードゲームの方。

はい、使えます。無月の門は、魔導具をバトルゾーンに出した時点で手札か墓地にあると発動し、使用宣言をすることが可能です。その解決時にバトルゾーンと墓地から必要な枚数の魔導具を集めて使うことになるので、宣言時に魔導具がそろっている必要はありません。ただし、解決時に必要な枚数の魔導具がなければ失敗し、無月の門を使ったことにはなりません

https://dm.takaratomy.co.jp/library/rule/qa/dmrp04m-0001/


はい、通常の「無月の門」とタイミングが異なり、自分の魔導具をバトルゾーンに出した時ではなく、各ターンの終わりにバトルゾーンまたは墓地に魔導具が合計6つあれば自動的に発動します。また、バトルゾーンと墓地から選ぶ魔導具の数にいくつずつという指定がないので、例えば墓地から6枚選んで使うことが可能です。


https://dm.takaratomy.co.jp/library/rule/qa/dmrp06-0001/

こうやって並べてみると、なんとなく似てませんか?

引用した3つの文章はすべてQ&AのAの方というのもあるかと思いますが、それを差し引いても似ているところが多いような感じがします。ここから先は、双方の本質からせまって共通点を探ろうと思います。

「俺のターン!!」とはっきり言うこと

まず結論を述べてしまうと、似ている要因はどちらも

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の話だからだと思います。

まずは飲食店の場合、お客さんと店員とのコミュニケーションで購買活動が実店舗で成り立つ以上、絶対に会話での言葉のラリーがありますよね。

お客さんが、何を何個買い「たい」のか、そして店内で食べ「たい」のか持ち帰り「たい」のかを宣言して、それを店員がしっかり聞いて確認して、実際に準備をする。そして違った場合はしっかりまたお客さんの順番で訂正してもらう。というラリーです。

この仕組みはカードゲームでいう「ターン制」と捉えることができるんじゃないかと思うんです。

カードゲームをやったことのない人でも「俺のターン!」という台詞は聞いたことあると思いますが、カードゲームの多くは、「ターン」という区切られた時間を相手と自分で順番に回して展開していきます。

最近のカードゲームはルールが複雑なモノが多く、自分のターンにしか自分が行動できないという原則を飛び出して、相手の順番に自分も行動できるようなモノも増えてきました。

だからこそ、区切り目というのがなおさら重要なのです。だから「俺のターン!」としっかり宣言することが重要です。

こうしてみると、どちらも双方の意思決定と意思決定をしたことの宣言、それらに対する確認をし合っているという共通点があります。

これを踏まえて文章を見直すと、「使用宣言」「意思確認」という言葉と、「~のときにおいて」「~ノ時点で」「タイミング」という言葉が浮き出て見えるんじゃないかなと思います。

仲良しこよしじゃいられない

そしてもう一つの共通点として

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というのがあります。

カードゲームも買い物も、そこで行われる会話は「初対面の人」とのものを想定しています。

前者については、いつも集まる友達とわいわい、ということも多いですが、公式に行われる大会などでスムーズなゲーム進行をおこなうためには、初対面の人ともプレイできるようにしなくてはいけないですよね。

それまで一切の共通の文脈がなかった人同士が会話を成立させるためには、使う単語の意味をしっかり共通してわかっておく必要があります。

普段の買い物では意識しないかもしれませんが、それは日常語彙しか使うことがないからです。

「食品の提供」「テイクアウト」に定義があるように、カードゲームでは日常語彙的に使われる「無月の門」という単語にしっかり定義がされています。

このように、見方を変えれば専門用語として「テイクアウト」等の日常語彙も捉えることができるわけなんです。

このように、「タイミングと意思決定」、「用語の定義」にフォーカスしているからこそ僕は二つの文章に似ているなという感情を抱いたんだと思います。

と、いうことで明日は僕なりにこの文体をつかってカップ焼きそばの作り方を書いてみたいと思います。(唐突)

そうです、名著「もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」のオマージュです。(パクりではなく)お楽しみに~。ではまた。


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