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何者かに成りたいのはなぜか

有名になりたい、その世界の第一人者になりたい、経済的社会的に成功したい、夢中になれる何かが欲しい。比較的多数の人は青少年期に今の自分とは違う何者かに成りたいという願望を持ちます。

これは以下の二つの要因から成ります。
①今の自分が未成熟であること(≒今後大きく成長できると考えている)
②今の自分に満足していないこと(≒自己肯定感が低い)

これが何者かに成りたいと感じることの原因です。突き詰めれば、今の自分に満足すれば何者かに成りたいとは思わなくなります。実際はこの原因には無自覚なことが多く、外の世界(他者、社会、環境)に解決手段を求めてしまいがちです。しかし先ず目を向けるべきは自分の内面です。正しく自己を分析すればこの二つが原因であることに気が付くでしょう。

何者かに成りたいと考えるのは大人(精神的に成熟し自立した状態)なる前であれば抱いて当然の考えですし、大人に成るために必要な過程かもしれません。自分とは違う何者かにならなくてもあるがままの自分を自分で認められるようになれば、自然とこのような考えはなくなるでしょう。

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