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かなた
2016年9月4日 23:20
「星が消えるんだって。」「なに、それ?」わたしのベッドの横には、いつも同じ丸椅子が置いてある。そこに腰かけて、慣れた手つきで真っ赤に熟れたリンゴを、器用にうさぎの形にしている彼が、静かに言った。目線は手元の果物ナイフに落としたままだったので、彼がどんな表情でそれを言ったのか、いまいち私には分からなかった。「はい、できた。」「ありがとう。」彼が差し出したリンゴを受け取って