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さらば、全てのフジフイルム。

FUJIFILM仲間の方、ごめんなさい!!!
この度、FUJIFILMのシステムを全て売り、SONYのα7SⅢを購入する決断を致しました、、、。

ご報告とともに、X-T4とα7SⅢで悩んでいる方がもしいたら、今回の決断が何かの参考になればと思い、移行するに至った経緯をnoteにつづろうと思います。

再び「α」へ

まず最初に言っておくと、決してFUJIFILMX-T4に何か大きな不満があった訳ではありません!
むしろ、本当は手放したくありませんでした、、、。

元々私はα7Ⅱ、α7RⅡ、α7Ⅲとα7シリーズを過去使用してきました。
しかし

色再現性の悪さ(特に肌)や
AWBが寒色に寄りやすい傾向

などが好みではなく、FUJIFILMの色の作りの良さやフィルムシミュレーションの優秀さに惚れて乗り換えたという経緯があります。
この点に関しては非常に満足しており、X-T4を手放したくない理由の一つです。

ただ、これから説明します5つの理由から、非常に悩んだのですが再び「α」へと移行することとしました。

移行の理由

・カラーサイエンスとAWBの大幅な改善
・より高性能な動画機能
・Photoshop「スーパー解像度」機能の出現
・フジ唯一の不満点が気になってしまったこと
・自分が目指したいビジョン実現のため

理由は以上の5つです。一つずつ説明していきます。

・カラーサイエンスとAWBの大幅な改善

SONY機の不満であった「色」の部分の機能がα7SⅢから大幅に改善されました。SONYは、シネマカメラ「VENICE」の開発によりカラーに関するノウハウが一気に蓄積されたと感じています。
そのノウハウを生かしてα7シリーズのカラーを見直したことで肌や様々な色がよくなりました。新開発の画像処理エンジンBIONZ XRの影響も大きいようです。

また、新たに搭載された「可視光+IRセンサー」によって蛍光灯やLEDなどの人工の光源下でもより正確なホワイトバランスが取れるようになりAWB(オートホワイトバランス)も改善されました
実際に店頭で触ってみたところ非常に色が改善されていることを実感し、心が揺れていました。

・より高性能な動画機能

X-T4も決して動画性能が低い訳ではありません。むしろ、フルサイズ機を含めても非常に高性能な部類です。

少しマニアックな話になってしまいますが、説明すると
X-T4は、4Kは最大で60pのフレームレートで撮れますし、FHDは240fpsでの撮影が可能です。コーデックも豊富で高効率圧縮のH265、汎用性の高いH264が選べます。

フレーム圧縮方式もLong GOPのほか、編集時の負荷が軽いAll-Intra記録が選べます。α7SⅢでは撮れない、DCI4Kでの記録もできるなど、上回っている点もあります。
そのほか、10bit 4:2:0での内部記録、外部でなら4:2:2でも記録できます。もちろんLog撮影も可能です。手ぶれ補正も非常に優秀。

 しかし、α7SⅢは上記のことは全てできるほか、

・クロップのない全画素読み出しの4K撮影
・4K120pでの撮影
・10bit 4:2:2の内部での収録
・外部でのRAW記録
・連続動画記録の制限がない

など、よりプロフェッショナルな動画撮影が可能です。こうした機能は後でお話しする「自分が目指したいビジョン」に非常に重要なことで、乗り換える大きな要因の一つとなりました。

ただ、X-T4は「スチルとムービー別々で設定でき、ワンタッチで切り替えられる」ことが非常に優秀で、写真と動画では設定が全く異なるのですごく重宝していました。α7シリーズはそれができないのでいちいち設定を変えなければいけないのがネック、、、、

と思っていたんですが!!

なんとα7SⅢシリーズからスチルとムービーを独立した設定にできるできるようになったということを最近知りました。
また、モードダイアルもムービーとスチルのマニュアルモードが隣り合わせになっており、実質ワンタッチでの切り替えが可能でした、、、。

・Photoshop「スーパー解像度」機能の出現

α7SⅢは、1210万画素とほとんどiPhoneと同じ画素数であり、近年高画素化が進む一眼カメラの中では低画素な部類です。この点もα7SⅢに変える決断を妨げる要因となっていたのですが、AdobeさんのPhotoshopに「スーパー解像度」という悪魔的な機能が搭載されたことでこの懸念材料も払拭されました。

スーパー解像度機能は、RAWファイルに対し、画素数を縦横方向に約2倍、つまり約4倍増やすデジタル処理を行うことができるものです。
と、いうことはいざ画素数が必要な大きな印刷をしなければいけない時もこの処理をすれば、4800万画素相当のデータにできるため十分なデータ量となります。

また、トリミングしたい時もこれさえあれば全然1200万画素クラスでも余裕にトリミングに耐えちゃうんですよね、、、、。

正直、SNSやインターネットにアップするレベルでは1億画素であろうが1200万画素であろうがほとんど見え方に大差はありません。1200万画素で十分実用レベルなんです。

もうこの理由で、α7SⅢに変えない理由が私の中でほとんどなくなってしまいました。

フジ唯一の不満点が気になってしまったこと

これは、最近桜の時期の撮影をしたことで改めて感じてしまったことです。
X-T4のイメージセンサーは独自のX-Trance Cmosというものを採用しています。通常のCmosセンサーはベイヤー配列というカラー配列をしていますが、X-Tranceは独自の配列をしています。
これによってFUJIFILM独特の色再現やローパスフィルターなしでモアレやジャギー、擬色の発生を抑えることを実現しているなど、すごい技術なのです。

が、このセンサーは「ポップコーン現象」というものが起きてしまうと言われています。
というのも、桜の花など細かいディティールのものが密集している場所を撮影すると、ディテールをうまく解像しきれず、桜の花がポップコーンのような見え方になることからこういう名前がついたと言われています。

他にも、細かい枝が密集していたりする場合にも解像できず、塗り絵のようなべちゃっとした見え方になってしまう時があります。
これはjpgだとうまく画像処理されあまり目立たないのですが、RAWだときちんと処理しないと目立つ時はすごく目立ちます。

で、昨年はコロナによって桜を撮ることがなかったのであまり意識する機会がなかったのですが、今年桜を撮影していた時に明らかに他の機種よりも解像しないことがあり、気になってしまいました、、、。
うまく処理すれば問題はないのですが、一度気になってしまうとなんか引っかかってしまいますよね、、。
これのせいでX-T4が嫌いになるとかは全くないし、些細なことなのですがα7SⅢに揺らいでしまった今、マイナス要因になってしまいました。

自分が目指したいビジョン実現のため

ここまで長々と書いてきましたが、この理由が今回α7SⅢに乗り換えることにした一番大きな理由です。

ありがたいことに撮影のご依頼をいただく機会が増えました。また、フリーランスで映像制作をしている友人の撮影の手伝いをすることもあるなど、プロクオリティが求められる機会が増えてきました。

ここで、先の理由にあげた、より高機能な動画性能が必要になってきました。自己完結の趣味レベルではX-T4になんの不満もなかったのですが、他者に納品するとなると一定のクオリティは求められるし、高度な要求も多々あるため機能に少し不足を感じていました。特に動画は近年需要が伸びており、求められるクオリティは高くなっていますので尚更です。

私は将来的には今の職(会社員)をやめ、「フリーランスとして動画や写真を使ったクリエイターとして働いていきたい」と思っています。
今後を見据えた時に、α7SⅢの性能はなくてはならないと感じ、今のうちに乗り換える決断となりました。

ほんとはサブで手元に置いておきたいのですが、恥ずかしながら0から購入できるほどのお金がないため、みんなの防湿庫ことマップカメラさんにドナドナいたしました、、。

最後に

今まで本当にX-T4にはお世話になりましたし、FUJIFILMにしか出せない写真というものもあると感じてきました。FUJIFILM愛は消えていません。

またいつか、お金に余裕ができたら改めて迎えに行くので、少しの間待っててねFUJIFILM。

ということで今はさよならを言います。

さよならは、また会うためのおまじない

さらば、全てのフジフイルム。

これからよろしくね、SONY α7SⅢ。

・追記

まだまだ写真のストックがあるので投稿はX-T4の写真が続くと思います。
私の写真に対する考えや、コンセプトは変わりませんのでこれからも皆さんよろしくお願いいたします。

最近作れていない映像作品もこれを機に作って投稿していきたいと思いますので楽しみにしていてください。

ではまた👋

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