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北緯35度(N35)の飯田市~シードル国際大会で喜久水酒造が金賞

 リンゴの果汁を発酵させて作る醸造酒シードル。この国際大会において飯田市の喜久水酒造のシードルが金賞を受賞しました。


N35 テロワール ドゥミセック㊧と風太=喜久水酒造提供

 国際大会は5月にアメリカで開かれた「GLINTCAP2022」です。喜久水が出品したのは、「キクスイシードル N35 テロワール ドゥミセック」で、モダンサイダー甘口部門で金賞を受賞しました。
 喜久水の「N35 テロワール」ブランドでは、辛口の「テロワール ブリュット ナチュレ2020」が、2021年に国内のコンテストで最高賞を受賞しています。
 また、喜久水は5月にフランスで開かれたフランス人のための日本酒コンクール「クラマスター」に芋焼酎「風太」を出品。この部門で金賞を受賞しました。
 加藤昇社長は「GLINTCAPには今回初めて挑戦しました。シードルを知る人はまだ少ないので、受賞をきっかけに多くの方に飲んでいただきたい」と話していました。
 喜久水酒造は、南信州・下伊那地域唯一の酒蔵です。全国名水百選、猿庫の泉(さるくらのいずみ)の水系を仕込み水に使っています。名古屋長野県人会の新春懇親会(2021年と22年は中止)には、喜久水酒造から「風太」をはじめとしたお酒を提供していただいています。
 猿庫の泉は、飯田市の北西部の風越山(かざこしやま)の山麓に湧き出しています。花崗岩がミネラル分を吸収するため、お茶に適した水といわれています。何度か訪れたことがありますが、木立のなかに清水が湧き出ていて、飲むこともできました。喜久水酒造の日本酒のラインナップにも「猿庫の泉」があります。
 北緯35度は古来よりアジア圏で文化が栄え、「東洋の文化線」と呼ばれてきたことを喜久水酒造のホームページで知りました。
 今回の受賞のニュースを書きながら、ふるさとのことを意外に知らない自分を見つけてしまいました。
(2022年6月16日)



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