「オトナなんて大キライ」
「ママ以外は私に近づくなー」
幼い頃の大人に対する壁はとても分厚かった。
毎日会う幼稚園の先生にも慣れるのに半年かかるくらいだ。他の子はとっくに馴染み朝母親と離れるとき一悶着してるのは私だけ。それくらいガードの固い子だった。
一番の虫唾が走った出来事は今でも鮮明に覚えている。出店が並ぶイベントで「お嬢ちゃん、おいで!じゃんけんに勝ったらお魚無料であげる!」と10人程の同じくらいの子どものいる場に誘われた。拒否したが、「しないの?!もったいないよ~」と無理やり参加させられた