須坂市「ドライブイン須坂」心踊るしょうが焼き
店名 ドライブイン 須坂
場所 長野県須坂市大字高梨80-14
電話 026-246-0106
ジャンル 食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「豚しょうが焼き定食」1000円
先だってある若い子、…といっても私よりずっと「若い」妻子持ちの御歳38になる男の「子」ではあるが。その彼が言うには、レコードは知っているという。見たことも触れたこともある。父親がマニアとはいわないが、今でもアナログレコードを持っているから何度か聴いたことはあるという。ただ、詳細がわからないというのだ。
「プレイヤーの脇にある小さな輪っかはなんてわすか?」
ああそれはシングル盤をかける時に使うのだよ、え?シングル盤がわからない?大きな盤をLPといって小さい方の…、などと要領を得ない説明に終始してしまった。あまりよく覚えていないし、回転数のことなど理解出来るわけもないからそのまま黙っていたが。
アナログレコードですらそうなのだから、ジュークボックスなど知るわけがないだろう。飲食店の片隅にある箪笥の半分ほどの機会。シングル盤が大量に格納されていて、100円入れると2曲、300円で5曲だったか聴くことができる、あの変な機械。
私ですらちょっと覚えている、という程度で「知っている」レベルではない。旅の途中立ち寄った食堂で、父親にねだって古いレコードを聴いた事が何度かあったというくらい。
「町はずれのドライブインで、ジュークボックスかけまくり、友だちと朝まで踊ったものさ」
という、青春時代を送った先輩方が羨ましくてならない。
「ドライブイン須坂」
村山橋から須坂市街地に至る途中にある食堂だ。『ドライブイン』という名が気になっていた。どんな店であろうか。ジュークボックスでも置いてないかな、と軽い動悸を感じながら店内へ。6脚ほどのテーブル席と小上がりのある古典的な食堂であった。煌びやかなところはないが、ここなら間違いはない。マダムの優しいお声がけが嬉しくてたまらない。
「豚しょうが焼き定食」1000円
通常しょうが焼きといえばコマ肉など薄切りのものを使うであろうが、こちらは違う。厚切りのほぼステーキといった風情の肉を使用している。焼かれているから少し縮んではいるだろうが、恐らく元の厚さは1㎝はあったであろう。しかも処理がよいのでとても柔らかい。なにがよいといって脂身たっぷりなところだ。
甘い醤油だれを絡めて白飯の上にダイブ。しょうが焼きタレかけご飯はとてつもなく美味い。
帰り際、マダムよりいろいろと質問をされる。写真を撮りまくっていたのはブログのため、何日か後にアップロードしますといったらとても喜んでくれた。ジュークボックスこそなかったが、マダムの笑顔で私の心は踊りっぱなしだった。