千曲市「ラッキー食堂まとや 千曲店」重厚長大カツカレー
店名 ラッキー食堂まとや 千曲店
場所 長野県千曲市打沢27-8
電話 026-273-5266
ジャンル ラーメン店、食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「厚切りカツのインドカレー」1408円
相変わらずテレビを観る日々を送っている。老眼によって本が読めなくなり正直ツラいのだが、読めないものは仕方がない。まぁあれほど読んだのだからもういいか、という気がしなくもないからそのままにしているが。
基本的にYouTubeかAmazon prime、U-NEXT、Netflixといった配信ものを観ているのだが、食事どきなどは家族とともに一般放送を観ることとなる。といっても朝のニュースか朝ドラか。それにしても「エール」は時代考証的にも作劇的にも盛大なしっちゃかめっちゃかな作品だったが、その代わり久々の作品力を感じさせられてよかった。最終回のコンサートもよし、総合的によく出来ていたから許す。
日曜朝、NHK-BSで放送している「新日本紀行」もよい。1963年から82年まで放送されていたもので、亡くなった父親が好きでよく観ていた番組だ。デジタル再放送というやつなのだが、これがまた面白い。風景も使われている言語も、映っている人間も日本人だが、違う国にしかみえない。古くなればなるほど現代とはまったく違う、とても地続きにあるとは思えない。
そして番組の背景に、「重厚長大」が確実にあること。今知ったのだが、この言葉は重工業主体主義を表現する経済用語なのだそうだ。あらゆる産業を重く、厚く、長く、大きく展開することによって社会の隅々まで経済を活性化する。ただ忙しい現代人に忘れてはならない風景がある、という主張を込めた番組だったのだ。こういう感覚は今も昔も変わらない。
「ラッキー食堂まとや 千曲店」
長野市屈指のガッツリ系ラーメン店。南千歳町の本店よりもこちらにお邪魔する回数の方が多くなってしまった。あちらには駐車場ないし。こちらはラーメンよりもカツ丼、玉子とじの海老フライ丼といった丼といったメニューが魅力的で好きなのだ。今回はソースカツと海老フライ、唐揚げがてんこ盛りとなった「ドテチン丼」に惹かれたのだが、あまりにも凄いのと、そこそこ高価だったので見送り。その代わり注文したのが
「厚切りカツのインドカレー」1408円
他はどうでもよいが、とんかつこそ重厚長大であるべきという人間にとって、これほどよいものはない。とにかくカツがデカい。もちろんこれ以上のものは巷にいくらもある。ししとうのチキンカツもすごいが、迫力という点ではこちらに軍配をあげる。気安く出会えるのと価格からすれば、これで十分であろうと思えるほど重く、長く、厚く、大きなとんかつだ。
そこに甘さのないカレーというのが高ポイントだ。甘い昔ながらの食堂カレーもよいのだが、やはり辛いものは辛くしてもらわなければ白けてしまう。
重く、長く、厚く、大きなとんかつにソースをダバダバだーっとかけ回し、その上カレーにどっぷりと沈めこんでからいただく。行儀の悪いことこの上もないが、これが美味いのだ。父母たちは、これを食べて高度経済成長を成し遂げたのだ。ああ、これぞ重厚長大!これ食べて元気出していこうぜ!
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