見出し画像

今が一番若いってよ#5(映画窓辺にてを観て)

映画窓辺にてを観て


映画を観て私はあることに気がつきました。私は怒りの感情がほとんどわかないと言うことに。喜怒哀楽の中でも怒りの感情と言うものは個人差がものすごく大きいものではないでしょうか。映画の中で茂己さんは妻が浮気をしていることよりも自分がショックを受けないこと怒りの感情がわかない事にショックを受けていましたが、そもそも茂己さんには怒りの感情と言うものが浮気とか言うことに関係なくすごく低いのではないでしょうか?そして、私もそうであるということに気がついたのです。ついでに言うと私の夫は、怒りの感情がものすごく大きい人なんです。それで周りの人に不快な感情を与えていると思います。
どちらが愛情が深いと言うことではないと思います。私はともかく、茂己さんは愛情深い人だと思います。義母を撮った写真を見ればわかりますよね。

「人に期待しない」が座右の銘である吾郎さんが今泉監督と親和性が高いのは当然だなと思います。もっと怒っていいんですよと言われる吾郎さんは、茂己さんと似てると思う。小説をちゃんと読んでくれてることに感謝されることも、吾郎さんあるあるですよね。正直なところも似てますね。吾郎さんの感想には嘘がない、だから人に信頼されますよね。
でも、正直さが人を傷つけるというのも確か、荒川さんの小説を「僕には必要のない小説だった」というとこはヒエーとしたし、「彼にしてあげることがあったとして一緒に寝たりすることじゃないと思う」という茂己さんには静かな静かな怒りも感じました。紗衣さんには突き刺さったでしょうね。

手に入れることと手放すこと。
茂己さんは結婚を手に入れて小説を書くことを手放した。そして映画の最後には紗衣さんを手放した。これから何を手に入れるのだろう。
紗衣さんは浮気中に「罪悪感ってあった方がいいのかな」と言ってたけどあまり罪悪感無さそうなのは何故なんだろう。茂己さんから手放されて、これからどうしていくんだろう。
荒川は紗衣さんとのこと小説に書いたら過去のことになったと。そして書ける人として生きていくんだろうか?

留亜は茂己さんいわく創作が必要な人でずっと書き続けるだろうとのこと、たくさん手に入れてたくさん手放していくんだろうな。時々茂己さんに話聞いてもらったりするのかな?

マサは茂己さんの取材相手なんだろうけど、一番の友人のような位置にいることには、疑問を感じます。
マサとゆきのの夫婦には2人目の子供ができて、それを知ったなつさんが離れていって浮気が終わるのを期待します。

留亜のおじさんはある意味理想的な生活にも思えるけど、雨の日に石を拾って、天気のいい日には何をしてるんだろう?「無駄を大事にね」というカワナベさんの言葉にSMAPのJOYを思い出してしまった。(無駄なことをいっしょにしようよ)

優二のピュアさやパチンコで隣になったお姉さんのまともさ救われます。
お金も時間も失うという最高の贅沢であるらしいパチンコはこれからも遠慮しておきます。

こう書いていくと登場人物全員のことが気になっていることがわかります。今泉監督が全員に愛を注いでいるからでしょうね。
大好きな映画になりました。

今パンフレットを見ながら書いてるんだけど、ほんとに素敵なパンフレット、ポスターやムビチケについてきてた栞などとにかくセンスがいい、美しい。今泉監督のまわりには素敵な人が集まってるんですね。監督がかっこいい吾郎さんを全カットしなかったおかげで、かっこよく綺麗な吾郎さんに会えてファンとして嬉しい限りです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?