【太夫、傾国の娼妓(やり手爺)ときて今世悪妃とは、これ如何に?】第48話
「小娘……さすがに酷くないか……」
「暴力娘……」
殿方二人の私への評価と、ドン引いた視線が酷いですね。
「はあ、ひとまず説明せよ」
何でしょうね? 脱力感満載で妻に質問を投げる夫の態度は。
「ずっと探していた殿方を見つけたので、勧誘したまでです。隷属の誓約によって激痛に苛まれていたので、ひとまず気を失って頂きました。というわけで、この者は本日付けで私の部下となります。この宮での事は不問と致します」
「はぁ。認めると?」
せっかく夫に答えたのに、今度はため息混