【ダーリン(仮)闇堕ち防止計画】第13話〜カインside
「ミルティアは……ずっと……こんな、長い間……俺の為に動いてたのかよ」
ミルティアの手紙を最後まで読んで、思わずくしゃりと握りしめてしまった。慌てて戻す。
何だよ、夢で見たって。前世で冤罪で殺されたって。俺が魔竜王になるって。
「っざけんな……馬鹿、野郎……」
俺が自分の為だけに生きてる間に、アイツはずっと俺の為に生きてたのか。
否定したいのに、現実に起こった事を考えたら否定できない。もしミルティアが関わらなければ、この家族に出会わなければ……。
「あの子