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年度末に思うこと

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 今週から月末に向けては「今日で最後」の子どもが多いです。つまり来月から就学する子とは最後のセッションになるのです。保護者の方も感慨深げ。
 進路に満足な方も、少し不安が残っているのだろうと思われる方もいらっしゃいますが、GW(ゴールデンウィーク)くらいまでは気の抜けない日々が続くと思います。とかく新しい環境が苦手な子ども達、泣くこともパニックになることも、いつも以上に落ち着きがなくなることも覚悟しなければ、です。
 ただ、多分進学先の先生たちもそこら辺は折り込み済み。慣れるまで大変なのは覚悟して下さっているはず。
#多分、、、

 少し慣れた頃、注意したほうが良いかなぁ、と思うこと。
 新しく担当になった先生方は一人ひとりが何が出来て、何が出来ないのかをまだしっかり把握できていない場合も多いです。自分の子が何が出来て、何が出来ないのかは保護者側から伝えていくしかない。
#ここはしつこく


 4月当初はそれまで出来ていたことが全く出来なくなってしまう場合もありますが、それは一過性のもの。やれば出来ることです。でもそれがわからない。一時的に出来なくなっているのか、そもそも出来ないのかの判断はどうにも難しい。

 以前、6月に支援学校を見学したことがあります。自分が受け持っていた子供の様子を見るためです。そこで見たもの。
 以前はちゃんと上履きを履いて生活していた子が素足で校内を移動している姿。机の前でお絵かきをしながら1人で自分の順番を待てていた子が、イライラした様子で先生と手をつないで順番を待っている様子。残念な切ない気持ちになります。
 もちろん成長した様子も沢山見られました。トイレ嫌いだった子が先生の声掛けでトイレにさっさと行く姿を見て感動しましたし、歩くことが苦手な子が給食の配膳台を押して給食室に戻すお手伝いをしている姿を見て、涙が出そうにもなりました。
 決して支援学校の先生方がわかっていない、という事を言いたいわけではなく、4月のパニックの中で一時的に出来なくなってしまったことを、実は出来るんだと見極めるのは本当に難しいんですよ、ということをお伝えしたい。

 そこで親御さん達の出番です。何が出来て何が出来ないかをちゃんと伝えられるスキルを持っておきましょう。パニックになると出来ないこと、落ち着けば出来ること。どんな声掛けだと動けるのか、多少無理強いしても根気よく促せば出来ること、等など。
 「ゆずれない」部分をちゃんと伝えることも大事。即座にその場でうまく伝えるのは結構難しいです。以前も書きましたが「ヘルプノート」のようなものを作っておくのもひとつ。
 可能であれば就学前に療育の先生、担当者に相談して、上手な伝え方を聞いておくと良いかもしれません。

 さぁ、もうすぐ4月。
 卒業していった子たちには、いつまでも応援していることを伝え、新しく入ってくる子達には、これから一緒に沢山の楽しい時間を過ごそうね、と伝えたい。とは言っても、最初は泣かれること覚悟で。
 そんな話もまた今度。

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