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シーッ、お静かに

 「読む療育」目指しています。
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 「こらっ!何してる!!やめなさい!」
と怒鳴ってるお父さん。
 「あーっ!もう!ダメって言ったでしょ!」
と大きな声のお母さん。
 しーっ、お静かに、、、。子どもはますます興奮しちゃうかも。

 子どもの困った行動に関しては、基本的には反応を返さないというのが鉄則です。先に書いたような言葉がけはヒートアップさせてしまうことが多々あります。気持ちを受け止めつつ、淡々とやるべきことを促す、のがベター。叱らず、譲らず。

とはいえ、実際は本当に難しい。とっさに怒鳴ってしまったりってありますよね。頭で考えるより先に、言葉って出てしまうもの。

 例えば保護者の方と療育者がお話しているときに、膝に乗ってきたり、肩に登って来たり。重いし、視界は狭まるし、時に痛いし、、、。ついつい大きな声で注意してしまう。
 でも、子どもは思ってるかもしれません。
『いたずらしたらお父さんお母さんは僕の(私の)方を向いてくれる。大きな声で
「やめて!」
と言われると、いつもより大きな声が何だかワクワク面白くなちゃう!』

 障害をもつお子さんは『刺激』に弱い。特にADHD(注意欠陥・多動性障害)のお子さんは、とかく外部のいろいろな刺激に心を奪われがち。集中することが難しいのがこの障害の特徴です。 
 集中させるためには、作業や勉強の時に周りをパーテーションで囲んだりもします。視覚的な刺激をなるべく排除するためです。療育者の中には、服装にも気を使って仕事中は無彩色の服しか着ないと言う人もいるくらい。
 音に関しても同じこと。大きな声は刺激的です。だからなるべく静かな落ち着いた声で「やってほしいこと」を伝えるのです
「いま、お話しているから、そこのブロックで遊んでて」
「肩に乗っかると痛いから、降りてママの隣に座って待ってて」
時間がわかるお子さんなら
「あと3分待ってて」
こんなふうに具体的に伝えて下さい。
「肩に乗らないで」
だと、膝なら良いの?と思うし、
「ちょっと待ってて」
のちょっと、は子どもにとっては5秒のときも1分のときもある。

 「具体的に」「簡潔に」
なかなかハードルが高いのは十分理解しています。なにせ、私自身が自分の子育て期には怒鳴ってばかりの母親でしたから(苦笑)。
 それでも、しーっお静かに、です。実は自分の出した怒鳴り声で自分自身がだんだんヒートアップしてくる、ものらしいですよ。

 女の人は怒りを感じたら、眼を閉じるのが良いそうです。興奮すると何故か視野が広くなって、見えていなかったものまで(部屋の散らかりようとか)見えてきて、ますます腹が立つ、、、ってあるそうです。
#私には身に覚えがあるのですが、どうですか?
 そんな話もまた今度。


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