「光る君へ」 第20回 望みの先に
為時が淡路守に任命され、惟規、いとも大喜び。しかしまひろは、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え…。一方内裏では、花山院の牛車に矢を放った一件で、一条天皇が伊周と隆家に厳しい処分を命じた。さらに、定子は兄弟の不祥事により、内裏を出ることを命じられる。絶望のふちに立った定子は…
(公式HPより)
【今日の行成】
蔵人頭となったので主上の仕事場シーンには常に伺候。
除目で読み上げる役もやってた。
さらに道長に申文の山を届ける場面あり。
でもあまり存在感なかったな。
↑実を言うと今日は長徳の変の描かれ方に集中してて行成にあまり目がいかず。
(つまり自分のせいw)
さて例によって雑な感想を。
長徳2年(996年)
斉信が院にいう「大事はございますまいか」がやけに耳に引っかかる。
「大事はございませんか」でいいじゃん。内裏で主上・定子様に報告する実資、道長、行成。
なぜこのシーンは御簾の中にみんな入ってるんだろう?陣定じゃないから?
そして主上も定子様も立ったままなのは驚いて立ち上がった描写なのか?任官のお礼に来た源国盛を前にして「この前お前がダメだと言った人」とか言っちゃう女院、どうなんですか。道長の立場は。謎BGM。
その源国盛を「アレは使えない」と話す女院と道長。
「怒ってる?あっ怒ってる!許して」…あのカットいる?
このドラマの女院って落飾したとは思えない俗物ぶりだよな。
なんでああいう品のない人物設定にするんだろう。
「伊周や中宮はお前の敵でしょ?」って…「敵」?幼稚なセリフ。
あんなに憎む設定だと定子様所産の子供達を引き取る話はどうなるの?女院の最後の顔、あれは何か閃いた企み顔だったな(わかりやすい)。
お祝い為時邸に来た宣孝。まひろといい感じじゃんね。
絶対こっちがソウルメイトだってば!
宣孝に「任地が変わることがある」と言われたまひろ。
こっちも何か閃いた顔……まさかまさか!?(ハイ案の定)行成が申文の山を持ってくる。
道長はその中に為時の名と見覚えのある筆跡に気づく。。。
文箱にしまってあるまひろの文の筆跡と比べて確信する。
(道長、そのしまい方無防備すぎない?w)
えーあれから何年経ってるんだっけ。。
調べたら花山出家の年だから986年だったので10年!
「為時」の名前に気づくのはいいとして、筆跡でピンとくるのがすごいな!
前回の為時の筆跡を覚えてて「あの時と違うぞ?もしや?」となったんだよね。めでたく主上への工作?も成功し、為時は淡路から越前へ任地変更。女院、突然呪詛により病悩する(自称)。
「敵」を陥れるために呪詛を自演するってさぁ…どこのアジアドラマ?
このドラマの女院なら驚かないけど、道兼に次いで創作が過ぎる。女院の仮病なのはわかるけど、問題は倫子。
初めからグル?それとも女院の企みに騙されたふりしてるだけ?
道長の「あ…」と主上には言わないって反応からすると、道長も女院の仕業と気づいて内々での対応にする(倫子に任せる)ってこと?
為時の任官もそうだけど、呪詛で人を陥れようとしたのに不問ってのも相当な身贔屓じゃないのか?伊周の呪詛は冤罪だと描かれたのはまぁよかった。実際も真偽不明だし。
でも実資が高階成忠の呪詛関与がわかったと言ってたのは?証言も得たと。
全然「内々に」じゃなくなってるけど。
倫子が「そういうこと」に仕立てたってこと?なら道長が「そこまでやるとは」と倫子に言うとかもっと驚く顔のカットがないと話が繋がらない。長徳の変の前年の道長従者と隆家従者の合戦の時は道長の随身が殺害されていて高階成忠が伊周の指示で呪詛したことになっている。
この時の処分は隆家の朝参停止ぐらいで済んでいるのに、今回遠流に処されたのはやはり相手が院だったからか。主上もいい加減堪忍袋の緒が切れるよね。二条北宮に下がるのを「命じられた」って誰に?主上に?
前回予想した通り職曹司への移御は省き、いきなり二条北宮へだった。
惟仲と俊賢だけが供奉したこの遷御の場面はスルーだったな。
他の貴族が空気見て避けるところをこの二人だけが扈従する男気シーンになったはずなのに!
夜に女房たちと寂しく去っていく描写で終了。二条北宮に退出したはずの定子様が登華殿へ(誰もいなすぎ)。
でもこれ慈悲深い右大臣様の手引きによるらしい。
実際は定子様に皇子が生まれたら伊周の復権の可能性も出てくるし、彰子の入内までの時間稼ぎが必要だった道長がそんな手引きなどするわけがない(マジレス)。去っていく定子様を呼び止める主上!
まぁ絶対そうくるとは思ってたけども!w
前回も書いたけど、krmt先生は内裏に密かに再び参入して懐妊説だからあの後御受胎あそばしたのかもしれない(謎敬語)///ラストの変装&木の枝はホント意味がわからない。
コメディパートだとしても今どきあれでウケると思うセンス。。。
ましてやあの場面に入れる意味とは?誰も止めなかったのか。
定子様の思い余って突発的に…ってシーンの緊迫感が全然伝わってこなかった。
だいたいあんな立ち回り…中宮様が検非違使の下っ端の前に顔を晒すとかありえない。悲劇の場面をドタバタ喜劇にする感覚が理解不能。定子様が髪を切って「出家」したことについて行成は後年、定子様崩御の日の権記にこう記している。
世間が出家したと見做している中での主上の寵愛や親王、内親王の誕生はへの風当たりは強かったらしく、実資は「あの宮の人々は『中宮は出家されていない』と称していると云うことだ。はなはだ希有の事である」(小右記)と書いている。
主上が世間の批判から定子様を守るため日頃から側近には「還俗した身なのだ」と言っていて行成はその思いを尊重したのかもしれない。
これは主上の遺詠を定子様あてと言い切ったのと根が同じ気がする。
ドラマ内で全然時系列が明示されないので、整理した(前年の合戦含む)。長い。
改めて並べて感じるのは、伊周の悪あがきぶりと定子様、よくぞこんな時に無事ご出産を…!だな。
兄弟が世間を騒がせ、母もたぶんその心労もあって亡くなって、ほんとにこの時の出産で亡くなってもおかしくなかったかも。
伊周が場当たり的に逃げ回ってコトを大きくしてるのに対して、隆家は引き際をわきまえていて有力者(実資、詮子)と交渉のチャンネルもちゃんと残している(相手もまたそれに応えている=日頃からそのような関係を築いていた)んだよな(実資とは妻の縁故関係由来との説もあり)。
このドラマでそこまで描くかはわからないけど!
そもそも実資と隆家の交流シーンないもんな。
つくづく伊周にもこの状況を見る目があればなー。あと日頃の行い、大事。
せっかく配流地が軽減された(伊周:筑紫→播磨、隆家:出雲→但馬)のだから大人しくしておけばいいものを!!結局元に戻されてるし。もう。
こうして時系列で見ると「流刑」の字面とは違って意外なほど短期間なんだよな。
だから初手から大人しく従っておけば(2回目)!
「自滅」の用例としてぴったり過ぎるよ伊周…。
【今日のソウルメイト】
急な叙爵と任地変更について道長の関与を為時に問い詰められたまひろ。
「かつて恋焦がれた殿御」と白状するも「遠い昔に終わったこと」とだけ言って為時の問いには答えてないんだよな。
娘のコネによる昇進なのは問題ではないんだなw
それより!
予告でまた例の廃屋っぽい場所での久々の逢瀬シーン見たけど、10年間ずっとお互いにあそこまで執着する理由がいまだにわからないんだよな。
そこがソウルメイトたる所以なの?w
次回。まひろがききょうに「何か」を書くのを勧めるらしい。
何 だ ろ う !?(棒)
伊周→定子様→少納言あるいは定子様→少納言の紙の話をやらないと思ったら。
これがやりたくてききょうとまひろを絡ませて来たのか。
まさか紙までまひろが下さるとか?
…まぁイラついたところで次回あたりはもう半年前くらいには撮り終えてるんだろうし、とふと虚しくなるのであった…w
そう、次回から越前パートが来るらしい。
第21回予告 旅立ち
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