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自分が壊れた日

私は子供の頃から甘いものが大好きだ。
今の仕事が、製菓製造なのも、甘いものが好きだから、必然的に就いた職とも言える。

子供の頃は、お菓子やジュースばかりで、
野菜は嫌い。
食べ物の好き嫌いは多く、体のことなど、ほとんど考えたことがない。
練乳なんてチューブで飲める。
とんでもない10秒チャージだ。

そんな生活をしていたからか、大人になっても
甘いものを食べ、ジュースをのみ、子供の頃と変わらずの食生活をしていた。

30歳になった頃だろうか…。
どんなに食べても15分くらいで空腹になる。
しばらくしたら、立っているのもツライほど、
空腹が襲ってくる。
さすがに異常だと感じ、色々と調べてみた。

血糖値が高すぎたのだ。

このままだと、いけない。
そう思い、お菓子を食べるのを避け、ジュースも避けた。
飲むのは、お茶か水。

自分には、そんな生活は無理だと思っていた。
仕事では、目の前に甘いもの。
買い物に行けば、甘いものだらけ。

それでも、3ヶ月くらい、甘いものをほとんど口にしなかった。

結果、強烈な空腹は無くなり、苦しみから解放された。

そして、1番変わったところ。
それは、お茶が大好きになったこと。 
そして、千切りキャベツが大好きになったこと。

過去の自分を考えると、有り得ないことだ。
冷奴ばかり食べる自分。
千切りキャベツばかり食べる自分。
おーいお茶をケース買いして毎日飲んでる自分。

ある時、ふと思った。

こんなの自分じゃない…。


体のことを考えると、いい事をしている。
大人になって味覚も変わっただろう。

でも、なんか悲しい。

甘いものをたくさん食べ、 
様々なものを探していた日々。

自分の何かが壊れていく気がした。

お菓子は人を笑顔にする 

私が製菓の仕事をしているうえで
モチベーションとしている言葉だ。
これはプライベートでも言える言葉では
ないだろうか?

私はお菓子を控えて、体の調子を整えた。
そう思っていた。
でも、食に対して笑顔は消えたのだろう。

フィジカル面を充実させれば、メンタル面は
崩壊する。
メンタル面を充実させれば、フィジカル面が
崩壊する。

もう、どちらを選んでも、自分は壊れていく。

もう手遅れなのかもしれない。



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