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浮世絵が大好きだ

かつてのイメージは、浮世絵といえば江戸時代の版画。
広重、写楽、北斎が有名で、役者の絵や風景画が江戸の庶民に人気。
北斎の富士山とか波とか、かっこいいよね。
とまあ、こんなものでした。

それが今では、自他共に認める浮世絵大好き人間になってしまいました。

きっかけは「月」

その魅力取り憑かれるきっかけになったのは、「美の巨人たち」で紹介された、月岡芳年の「月百姿」。
月をテーマにした100枚の作品。芳年はすべて描き終えた直後に亡くなりました。

玉兎 孫悟空

どこかで聞いたことがあるような物語や歴史上の人物などを題材にしていて、1枚1枚それぞれにストーリーがあり奥深い。
描かれている月も満月、三日月、兜の前立ての月もあれば、月明かりだけだったり、絵の外にある月を想像させるものだったり。
浮世絵を見て鳥肌が立ったのは、これが初めて。

国芳の魅力

次に引き込まれたのが、歌川国芳。芳年の師匠です。
題材がとにかく多彩で、風景、動物、武者、妖怪、美人画、風刺画などなど、作品数もとても多く、しかも3枚綴りのダイナミックな絵がたくさんあり、何度見ても飽きないです。

相馬の古内裏

特に武者絵は、私が津軽出身でねぶたや凧絵で見慣れていたのもあり、観た瞬間に心躍るような、勇猛な姿の作品ばかりでかっこいい。

興味は尽きない

それから河鍋暁斎の妖怪絵、小林清親の光線画、川瀬巴水の風景画など、主に江戸末期から明治にかけての浮世絵にどっぷり嵌ってしまい、浮世絵を中心とした企画展をやっている美術館に通いつめ、気が付いたら我が家の本棚にはたくさんの図録や解説本が・・・。

ごくごく一部

そして、美術展に行くだけじゃ満足できなくなり、ついに購入(笑)
自宅でリモートワークをしているとき、背後には常に菅原道真が立っています。

皇國二十四功 贈正一位菅原道真公

太田記念美術館がお気に入り

最近は、原宿にある太田記念美術館によく行きます。
noteでも有名ですね。

こちらの企画展はユニークなテーマが多く、本当に面白いです。
江戸のファッション、天気、地形、悪人、忠臣蔵、食べ物、猫。
浮世絵の楽しみ方に新しい切り口を与えてくれます。
これからも「そうきたか!」と唸るようなテーマの企画展、期待していますよ。



※この記事は「アランチャの書きたかったことを吐き出すAdvent Calendar 2021」の24日目の記事です。

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