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AmazonReadingUnlimitedで読める小説の書き方ハウツー本感想(1)

細々と文字を書いているが本業でもなければ学んだこともなく、一度ハウツー本でも斜め読みしてみようかと思った。

書籍はすべてAmazonReadingUnlimitedより。月千円でざっくり読み漁れるのいいな。太字タイトル、作者名。『』部分は引用。

三百字小説
川俣晶

ストーリー1つの事実構成は基本3つ
(1.Aがある2.出来事が起きる3.AがBになる)、多くても5つ。
この構成に関してを完結に書いている。例題も多くわかりやすい。事象の変化を焦点に当てつつ、装飾(表現のことでなくお題の中心以外の事柄)がどれなのかも明確である。ただ例えに使われる作品が古いのであまり共感できない。あと300字で作品にするというより、基礎力向上の筋トレ本かなと思った。

初心者のための小説の書き方入門
Bluarbo Entertainment

⇨初心者ではなく一度も書いたことない人向けという印象。小説とは?という特徴解説から、本文・ストーリー・キャラの三要素の重要性、プロットがあり、執筆があり、発表は持ち込みかwebで、という一連の流れを紹介している。アドバイスも先ずは模倣から、書き切ることが大事、といった内容。
プロット部分でのオススメの参考図書『ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101,ニール・D・ヒックス』が面白そう。
あとスティーブン・キングって『全ての形容詞と副詞を削除しろ!』なんて言ったんだ。
表現は先ずシンプルに書けてナンボ、キャラの役割や展開の因果関係に矛盾が無いように、等そうだな、と思えた。

映画プロデューサーが教える「実践・ストーリーの書き方」
桜風涼

ストーリーの最小単位を『三つの事実と一つの結末』としている。三つの事実とは起承転で、それ以上に一つの結末が重要。結末にはキャラクター性を出す、そのキャラでないとたどり着かない思考や行動を入れる。また、書き方としてはまず4つを書く→結末を加筆→全体を肉付け。
肉付けの際は『言葉のスケッチ』という持ちネタの量が物を言う。これは『ある感情が芽生えたときに、そこに至るまでの様々な出来事と、感情が爆発する引き金になる出来事をメモ』すること、以下形式例引用。
1:感情
2:日時(と自分の年齢)
3:場所と天気
4:内容
5:自分の気持ち

実際の短編書いてみよう編は以下の解説。
一つのテーマから好きに連想して箇条書き
→連想内容をテーマ、人物、状況、状況に至った方法、時系列などに分類分け
→時系列を軸にストーリー化
→言葉のスケッチを活かして肉付け
→時系列順のシーンを入れ替え複雑化し面白みを出す(カットバック、省略も有効)。

中盤にあった取材のやり方、紙メモの仕方などは著者の経歴(元週刊誌記者)が色濃い、あと紙ベースの内容部分は真似しにくいなー思った。スマホ派のため。脚本や童話の書き方もサラッと読み飛ばし。
全体を通して、ナルホドと思う部分がある反面、やや著者の自意識を感じて読みにくかった。

魅力的な文章の書き方入門
桜風涼

↑と同じ人、内容もかなり被ってる。あと↑にもあったんだけど原稿文字数の話よくしてて、ライター職だと文字数が絶対なんだろうし、こだわり強いのかな。
言葉のスケッチ、について↑より少し詳細に書いてある。

自分好みのBLエロ小説の書き方
チーズフライささ美

出だしの「五行エロを書く」から面白すぎる。一瞬五行説のこと言ってるのかと思って笑ってしまった。
ベースは致すまでの経緯、更に5つの肉付け要素、5W1Hを加えて3000字程度の短編を作るというもの。本書はページ数が少なくサクッと、著者オススメの書き方を読むという感じ。
思うにエロを書く人って、目的意識とそこに到達するまでの手段がスゲー明確になっていて好きなんだよな。人はリビドーにこそ信念が宿る。

以上、結構構成要素一つ一つの解説が多いものを選んじゃったな。次はもう少し形式を説明しているやつを読んでみる。

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