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四季を感じる

わたしが今住んでいる古民家は平屋です。庭があり、そこにはおじいちゃんとお義父さんが植えた木が今も植わっています。柿の木が2本、金木犀の木、楓、花梨、ツツジ、椿、薔薇、ザクロ…。柿の木は大きく、一番存在感があります。今年は夏の台風のせいで実がほとんど落ちてしましましたが、毎年たくさんの実がなります。大きな実が少しなるだけの年もあれば、小さな実がたくさんなる年もあります。柿の木には表と裏があり、たくさんなった次の年はあまりならないそうです。あとは剪定の加減もあるのでしょう。(剪定は、わたしの父が担当してくれています。山男なので…。)それでもどの年も甘味がギュッと詰まったとても美味しい柿の実がなってくれます。

おじいちゃんの気配が残る庭の一部を耕して、毎年野菜を植えています。今年はミニトマトが食べきれないほどたくさんできました。オクラも少しずつ長い期間できました。夏から10月の頭まで毎日2〜3本のペースででき続けてくれました。

冬になるととても家の中が寒くなります。今、10月の中頃、朝晩が冷え込むようになってきました。必然的にお洋服やインテリアの冬じたくをすることになります。ここに住むまでは鉄筋コンクリートの家(一軒家やアパート、寮…、いろんなところに住んできました。)にしか住んだことがなくて、古民家の寒さになかなか慣れませんでした。冬の夜の寒さが半端なくて、早く布団に入る習慣ができました。わたしは夜型だったのですがいつの間にかとても健康的な生活を送るようになりました。

古民家に住んでいると自然と四季を感じる生活になります。以前よりもかなり強く身近に感じられます。1日の中の朝昼晩の変化も強く感じられます。そんな生活を送っているとわたし自身の感受性も豊かになってきました。スタイリストというクリエイティブな仕事をしているのでとても嬉しい変化です。自分が着るお洋服もお客様に提案するお洋服も季節感を大切にしたものになってきました。

「四季を感じる」流行を追うよりも、日本人にしっくりくる感覚だと思います。

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