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白いシャーベルのY田さん


ドッケンのアンダーロックアンドキーとイングヴェイマルムスティーンズライジングフォースのオデッセイ

時々無性に聴きたくなるアルバムです。


んで聴くたびに思い出すのが、大学のバンドサークルで、上記2枚からいっぺんにやるという盆と正月が一緒に来たような組み合わせのコピバン、そこに誘ってくださったギターのY田先輩。


部室に自前のマーシャルを持ち込み白いシャーベルで高速フレーズを無表情に繰り出すY田さん。


ライブではドラムが走ってテンポ爆上がりしてもやはり無表情で弾ききってはりました。

\スイープ!!スイーパァ!!!!/

あまりの光速ぶりを讃えるオーディエンスのコールに
はにかんだ笑顔を一瞬見せるのでした。

Y田さんがやっていたオリジナルバンドのボーカルが、ライブ1週間前に逃げたとかで、私に歌ってくれと言われたこともあったなあ(結局出演キャンセルになりましたが)

大学デビューでボーカルを始めたばかりの私にY田さんは
「荒木はメタル歌うの向いてるよ」
と言ってくれました。(やはり無表情で)
それは大きな励みになりました。
めちゃめちゃ嬉しかったんです。

卒業で交流は絶えましたが、何年か前(十年くらい前かもしれない)Facebookで探してみたらどうやらそれらしき人が。

ファーストネーム覚えてないし、顔写真が無いので断定はできませんが。


しかし、投稿にはマーシャルと見覚えのある白いギターの写真が。
夏祭りでヴァンヘイレン弾きます、と書いてありました。


友達リストを見ると他の先輩が繋がっていたので、かなり絶対Y田さん。

他の先輩も私を覚えておられるかわからないので、いきなり「あれはあのY田さんですか?」と聞くのもなんですし、そっとブラウザを閉じましたが。

(その後Y田さんらしきアカウントは消えていた)

あの言葉に背中を押されて今も歌っています!
と感謝を伝えたい気もしますが、そう言われたところで先輩も「お、おう」となりますわな。


Y田さんは何の気なしに、なんならテキトーに言ったのかもしれないけど、当時の私はその言葉を心の底で必要としていたのでしょう。

欲しいのはGOサイン
そんなのは自分で自分に出すもんですが、誰かの声で聞こえてくることもありますね。

そしてこれからも折に触れ聴くであろうあの2枚。


Y田さん、今もシュレッディングしてますか!?






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