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【あひろ場14】ユングと占星術――ないしは、占いの結果14(7610文字)

良いことも――、
悪いことも――、
わりと立て続けに起こったりしませんか?

「錦上添花」なありさまとなったり――、
「泣きっ面に蜂」なありさまとなったり――。

なんでかって、星占い的に説明できちゃいます。

天王星、海王星、冥王星みたいな遠くの星は、スピードが遅いので、個人の資質を象す星(月や、水星や、金星や、太陽や、火星)に重なったり、その他の有意な角度をとったりしている時間が長いのです。年単位だったりもします。

社会的天体(木星や土星)の影響も、トランスサタニアン(天王星や、海王星や、冥王星)ほどではないけど、またしかりです。

遠い星から――であればあるほど影響力は大なので、冥王星みたいな星がじわじわと進行していると、それと有意な角度を形成する位置に星を持っている人には、良い影響ないしは悪い影響が、冥王星が過ぎ去るまでの長期間続くことになりますので、一旦良いことが起きるとしばらく良いことが続いたり、一旦悪いことが起きるとしばらく悪いことが続いたり――、みたいなことになるわけですね。

あと、「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり」だとか、「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」だとか、「禍福は糾える縄のごとし」だとか、そんなふうにも言われますね。
良いこと、悪いこと、交互に順番に巡り来る――、みたいなことでありましょうか。

こちらも星占い的に考えてみましょう。

天空の12星座は、男性的→女性的→男性的→女性的……みたいに、ひと月ごとに入れ替わってゆくのです。隣の星座は、今いる星座と正反対のエネルギーを持つ星座だったりするわけです。
こんな感じ↓
牡羊座(男性宮)
牡牛座(女性宮)
双子座(男性宮)
蟹座(女性宮)
獅子座(男性宮)
乙女座(女性宮)
天秤座(男性宮)
蠍座(女性宮)
射手座(男性宮)
山羊座(女性宮)
水瓶座(男性宮)
魚座(女性宮)
――こんなふうに入れ違いが延々繰り返されてゆくため、男性宮とよい角度を持つ星を持つ人は、女性宮の時期には落ち込み、しかしまた男性宮の時期が来たら復活し……、みたいな、そういうアップダウンがあり得るのでありまして、だから、吉凶禍福は糾える縄のごとしなのでありますね。

良いことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもない(ちょっとブルハのトレイントレインの歌詞に似てますかね)。

良いことも悪いことも立て続けに起こり、しかし、良いことはいずれ悪いことに、悪いことはいずれ良いことに流転してゆく……。
「人間万事塞翁が馬」というか、「太極図☯」めいたありさまというか――。

さて、

星占いは、そんなわけで、良いことが起こりそうな未来や、悪いことが起こりそうな未来を予言できちゃったりするわけですが――

ここ最近、このnoteの、『あひろ場』と名付けました広場にて僕がやらせていただいていることは、その意味で、はい、星占いではありません。

僕は、未来の禍福を予言するようなことはしないのであります。

星占いの言葉でいうなら、ネイタル(生まれたときの配置)は読みますが、トランジット(進行形の配置)は、原則、読みません。

配置図に、実利的なことを求めるのではなく、個人的な無意識や集合的な無意識の象れを読むことを求め、もって、その方の、そして僕の、自己受容を促したく、また、この世界のあり方そのものの受容に至りたく感じているのだと思われます。

内的な配置を読むことは、ちょっと心理分析に似ているのかもしれません。

ユングは、天空図を、占いにではなく、治療に用いていたようであります。

ユングと占星術――について語りたかったのですが、自分の言葉で語るのは僭越に感じられましたので、AIと、以下のような問答を試みてみました。

こちらをお読みくだされば、ユングのスタンスをわかっていただけるかと思われます。

……

:ユングと占星術について教えてください。


AI(Gemini):ユング心理学と占星術は、密接な関係を持っています。ユング自身、占星術を単なる占いではなく、無意識の心を読み解くための重要な手がかりと考えていました。

ユングが占星術に興味を持ったきっかけは、第一次世界大戦中に経験した患者との出会いでした。その患者は、夢の中で神話や占星術のシンボルを繰り返し見ていました。ユングはこの経験をきっかけに、占星術の研究を始めました。

ユングは、占星術の惑星や星座を、無意識の心の原型として捉えました。そして、個人の出生図を分析することで、その人の無意識の潜在能力や課題を知ることができるという考え方を提唱しました。

ユングの占星術に対する考え方は、伝統的な占星術とは大きく異なります。伝統的な占星術では、惑星の位置によって未来を予知することができると考えられていますが、ユングは占星術を自己探求のツールとして捉えていました。

ユングの占星術に関する考え方は、心理占星術と呼ばれる新しい分野を生み出すことになりました。心理占星術では、出生図を分析することで、個人の性格や才能、課題などを理解し、より自分らしく生きるための指針を得ることができるとされています。

ユングと占星術は、奥深いテーマです。ご興味があれば、ぜひ色々と調べてみてください。

……

AI(Gemini)かく語りき

と、AI(Gemini)さんが、明快に語ってくださいました。

僕も、そう、出生天空図に象れた角度を、その方の潜在能力や課題を表すための景色として読ませていただいています。



そんな『あひろ場』で、Bさんからの依頼で、Bさんのご子息の配置を読ませていただきました。

許可をいただけましたので、以下に結果を転載いたします。

ご参加ありがとうございました😃!

手書きですみません💦

■度数
太陽:山羊座20度
月:天秤座10度
水星:山羊座22度
金星:水瓶座8度
火星:射手座25度
木星:射手座10度
土星:獅子座24度
天王星:魚座12度
海王星:水瓶座18度
冥王星:射手座27度
アセンダント:天秤座6度

■解読
天空図をご覧ください。
青い線で表しているソフトアスペクト(吉角)が5つ、赤い線で表しているハードアスペクト(凶角)が1つ、緑で示しているコンジャンクション(合一角)が2つ、見てとれるかと思われます。
端的に言って、生きやすい方なのではないでしょうか?
下のほうに、青い三角形が1つありますね。
これは、1つのトライン(120度の調和角)と2つのセクスタイル(60度の調和角)とで形成される、よい三角形で、「小三角」と呼ばれるものです。
「小三角」という複合アスペクトを形成しているのは、幸運の星とされる木星と、家庭や母親や妻や幼少期や感情を象す月と、趣味性や女性性やお金のつかい方や美しさを象しているとされる金星です。
――
月:天秤座10度
金星:水瓶座8度
木星:射手座10度
――
中でも、月と木星は、オーブ(誤差)0度でセクスタイル(60度の調和角)を形成しています。
母と恋人と幸運とで作られる三角形でありますから、この方が男性であるという情報に照らして考えますと――、はい、実に悪くない配置でありますね。
一方のハードアスペクトについて見ますと、「小三角」の頂点を担っておりました木星と、ハプニングを象す天王星が、スクエア(90度の葛藤角)を形成しています。
「遠い星から近い星に対して影響がある」というセオリーに照らして解釈しますと、天王星が木星に対してスクエアな(葛藤となる種類の)影響を与える、すなわち、幸運に対してハプニングが葛藤的に生じる――というような読み方ができなくもありません。
けれども、個人の資質を象す近い星(月、水星、金星、太陽、火星)に対してではなく、社会的な星(木星、土星)に対する、トランスサタニアン(土星よりも遠い星である、天王星、海王星、冥王星)からの干渉でありますから、この方個人のあり方に、葛藤的な角度がある――とはいえないように思われます。
でありますから、この方個人についていうのなら、この方は、実に、資質に恵まれた方であるとお見受けいたします。
――配置図において特徴的なのは、やはり、太陽がらみのコンジャンクションと、火星がらみのコンジャンクションでありましょう。
男性の資質を決定づける太陽と火星が、なかなかにタイトなコンジャンクションを形成しているわけですから、男性であるこの方に影響が出ないはずがありません。
――
太陽:山羊座20度
水星:山羊座22度
――
社会的な自分や人生の目的を象す太陽が、知性やコミュニケーションを象す水星とオーブ2度で重なっています。
また、
――
火星:射手座25度
冥王星:射手座27度
――
男性性や行動力や攻撃性を象す火星が、よりにもよって攻撃的かつ活動的な射手座において、これまたえげつないほどにパワフルで破壊的にして再生的な冥王星と、オーブ2度で重なっています。
前者、太陽と水星のコンジャンクションについては、
――
太陽:山羊座20度
水星:山羊座22度
――
で、有能性が見てとれますが、しかし3度以内のタイトなコンジャンクションであるがゆえに、水星は太陽の熱に灼かれてしまい、「コンバースト」と呼ばれるありさまになっておりますので、仕事は、大企業などの組織に属して働くよりも、資格や技能を持ち、個人的に、自営的に働いたほうが成功しやすいかもしれません。
そもそもにおいて、この方の星ぼしは、天空図の下半分に集中していて、社会的なゾーンとされる上半分には、試練や節制を象す、社会天体である土星のみしか存在していないありさまであったりします。
天空図の下半分は、家庭等プライベートなゾーンを象すとされていますから、この方は、たまわりました出生時間が正確であるなら、社会で活躍するよりも、プライベートな日常生活において力を発揮するタイプであるといえるかもしれず、女性であるならキャリアウーマンになるより専業主婦になったほうが幸せになる――と解釈されかねない配置の主であるともとれますので、やはり、自営に近い形態で働いたほうが、恵まれた資質を活かせるのではないかと思われます。
太陽と水星の位置は山羊座でありますから、この方は野心家であり、かつ計算高い面も持ち合わせ、物欲も強く、佳い物を所有したがり、出世や成功に対して大なる意欲を持つ方かと思われますし、実際に才覚にも恵まれていることでしょう。けれども、才覚に恵まれていればこそ、出る杭は打たれる的に、組織においてコンバーストされてしまう暗示もないことはないのです。
傲ることなく、8割の力で世渡りできれば、それで十分な結果を出せるはずです。
後者、火星と冥王星のコンジャンクション
――
火星:射手座25度
冥王星:射手座27度
――
こちらについては、さらなる激烈な配置であると読めます。
行動力や攻撃性を象す火星は、俗な喩えで象すなら、ヤクザ稼業でいうところの鉄砲玉でありますが、徹底性や生と死や破壊と再生を象す冥王星は、ヤクザ稼業で喩えるならまさに組長、大親分であったりします。
遠い星ほど影響力は強いとされているので、最遠の冥王星は、とんでもない力で火星を鼓舞し、煽り、焚き付けているわけです。
戦闘的な星どうしが重なり合って、互いのパワーを強め合っているわけですから、この方の攻撃力たるや、怪獣8号(©集英社)なみに凄まじいということになります。
太陽と水星もコンジャンクションしていますから、口も達者ですし、頭もぶんぶん回りますので、この方と論争して勝てる人はあまりいないでしょう。
エネルギッシュにして、実に男性的であり、運動神経も抜群、スタミナは、年齢を重ねたのちにおいても衰えることを知らないでしょう。
面白いのは、その一方でこの方、先に見ましたように、月や金星がらみの「小三角」もお持ちでありますれば、いわゆるオトメン、外見的に美しげで、内面的にもロマンチックな存在でもありそうで――、超越的な運動神経を持った、猛々しくも、しかし外見的にはむしろ美しい、鬼滅の刃(またまた©集英社)的にいうなら伊之助に喩えられてしまいそうな(?)、魅力的な男性であるかと想像できます。
そして、この方の配置の素晴らしい点は、パワフルにして攻撃的なその破壊性に対して、これを諌め、コントロールしてくれる土星が、きっちり手綱をつけているところです。
天空図の上半分の社会的なゾーンから、制約や年長者を象す土星が、この方の火星と冥王星のコンジャンクションに対して、調和的なアスペクトを投げ掛けてくれています。
――
火星:射手座25度
土星:獅子座24度
冥王星:射手座27度
――
土星が、火星に対してはオーブ1度で、冥王星に対してもオーブ3度で、トライン(120度の調和角)を形成しています。
これにより、この方は、悪く出ると暴力的にもなってしまいかねない圧倒的な力を、上手くコントロールし得ているというわけです。
暴れる犬夜叉(©小学館)にかごめが「おすわり」を言ってくれちゃうようなありさまですね。
――総じて、かなり、理想的な配置といえるのではないでしょうか?
以上、全体を概観してお伝えいたしました。
以降、角度を各論的に解釈してゆきます。矛盾する意味内容は、全体と照らし合わせつつ、統合的に受けとめてみてください。

●「月と金星と木星の小三角」のうち、月と金星がトライン
――
月:天秤座10度
金星:水瓶座8度
――
ニアリー120度の調和角。オーブは2度で、なかなかタイトです。
美にこだわりがあるでしょう。外見も悪くはありません。内面もロマンチック。繊細ですが、のびのびとした感性にも恵まれ、心についての表現が得意であったりします。他者にも親切にできるのではないでしょうか?
福祉や医療関係に縁があるかもしれません。

●「月と金星と木星の小三角」のうち、月と木星がセクスタイル
――
月:天秤座10度
木星:射手座10度
――
ニアリー60度の調和角。オーブは0度で、とてもタイトです。
楽天的です。寛容です。
太陽と水星が山羊座にあるため、悲観的にして狭量な面が混在していたりもしますが、この角度的には、楽天的で、かつ寛容な人です。
モラルも高く、弱者にも手を差し伸べます。いくらか教条的なところもあります。
社会的な上位者に引き上げてもらえる暗示もあります。

●「月と金星と木星の小三角」のうち、金星と木星のセクスタイル
――
金星:水瓶座8度
木星:射手座10度
――
ニアリー60度の調和角。オーブは2度で、まあまあタイトです。
人気者かもしれません。華やかな美しさを自負しているのではないでしょうか。
獅子座の土星が、華やかさに対するブレーキになってはいますが、愛情に恵まれた人生を送れそうです。
美や贅沢品を扱うビジネスで成功しやすいかもしれません。

●太陽と水星のコンジャンクション
――
太陽:山羊座20度
水星:山羊座22度
――
オーブ2度で、山羊座で、わりとタイトに重なり合っています。
なりたい自分や欲しい物が明確な人です。
目的と考えに矛盾がありません。
コミュニケーション能力が高く、山羊座だけに抜け目がありません。
野心家で、上昇意欲の猛々しい人ですが、自分のペースで話を進め過ぎるきらいがあります。リーダーになれる資質はありますが、そのためにも、ひとの話に耳を傾ける癖をつけたいところです。
情報処理が得意で、有能ですが、オーブ3度以内の太陽と水星のコンジャンクションは、太陽による水星のコンバースト(灼き尽くすこと)が生じるため、組織の中を上手く泳いでゆくことにストレスがないとはいえないかもしれません。

●火星と冥王星のコンジャンクション
――
火星:射手座25度
冥王星:射手座27度
――
爆裂的なエネルギーを宿しています。
戦士の配置といえましょう。
中年期を過ぎてもスタミナが衰えません。
山羊座の太陽に照らして解釈すると、権力を握って他者を支配、コントロールすることになるかもしれません。
敵に対して容赦なく、残虐な一面も宿しています。
自分の強さと正しさを、盲信することで失敗しないよう注意したいところです。

●火星と土星のトライン
――
火星:射手座25度
土星:獅子座24度
――
オーブ1度で、ニアリー120度の調和角を形成しています。
火星の攻撃性を、土星が制約しています。
軽はずみな行動で失敗をしないよう、ぬかりなく慎重に計画を立てたりすることができます。
長い時間を掛けて、困難を克服してゆくこともできそうです。
他者をあてにしません。冷徹なところがあります。
若いうちに健康を害するようなことがあったかもしれませんが、それゆえに健康管理を徹底することになったかもしれません。

●土星と冥王星のトライン
――
土星:獅子座24度
冥王星:射手座27度
――
猛々しい野心と、自制的なまでの克己心を兼ね備えた人物です。
不屈の闘志、とはこの人のための言葉かもしれません。
よく働くでしょう。
若い時分を、厳しめの家庭環境で過ごした暗示があります。
山羊座の太陽に照らしても、権謀術数に長けているでしょう。
権力者との親交の暗示もあります。

●木星と天王星のスクエア
――
木星:射手座10度
天王星:魚座12度
――
オーブ2度で、ニアリー90度の葛藤角を形成しています。
この方の配置図の、唯一のハードアスペクトです。
こだわりが強く、反逆的な面があります。
企業に勤めた場合、転職が多くなるかもしれません。
落ち着きがなく、散漫で、じっとしていられないたちで、リスクを背負い過ぎるきらいもあります。
革新的な考えの持ち主ですが、周囲がついてこれない可能性があります。

●海王星がノーアスペクト
――
海王星:水瓶座18度
――
海王星が、ほかのどの星とも有意な角度を形成していません。
この方個人への影響は考えなくてよいでしょう。

――以上、5つの吉角と1つの凶角、それから2つのコンジャンクションと1つのノーアスペクトについての解釈でした。
――外見的に美しく、繊細な内面を持ちながら、肉体的には猛々しく、実にパワフルで、運動神経にも恵まれて、すこぶる男性的でありながら、一方で、知的で分析的な能力も備えていて、上昇志向が顕著で、野心をたぎらせ、権力者にも重用されそうなれど、いささかアグレッシブ過ぎて、落ち着きがなく、サラリーマンの枠には収まりきれそうもない傑物――という人物像を見詰めさせていただきました。
配置を読ませてくださりありがとうございました。

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