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公園づくり&本づくり 〈現地を見よう!〉 -荒川区景観まちづくり塾(2023 #2)-

このnoteでは、あらまち(荒川区の景観まちづくり活動)について記しています。
今回は、2023年8月5日に開催された荒川区景観まちづくり塾2023〈第2回講座〉について。

今回より、以下の2つのグループに分かれて活動していきます。


隅田川グループ:隅田川沿いにあって、拡張予定のある天王公園を題材に、未来の風景を提案しよう

暗渠グループ藍染川・江川堀を題材に、水辺の記憶をリサーチしながら、本(ブックレット)をつくろう




① 隅田川グループ(公園をつくろう)

天王公園の整備について学ぶ !

隅田川グループは、今回公園づくりの舞台となる天王公園について学びました。
まずは公園整備の担当者(荒川区基盤整備課)より、整備の予定や、これまでに進んでいる検討についてご講義いただきました。

参照:Google Earth 参照:東京都市計画公園計画図

拡張予定地は、東京都水道局の浄水場として使われていた場所。
浄水場としての役目を終えたことから、荒川区が東京都から買い取り、公園整備を行います。最も早いスケジュールで令和13年の開園を予定しています。
既存の0.61haから、2.80haへと大きく拡張されます。

周辺にはマンションが多く立ち並ぶエリアで、この広大な公園をもって身近なオープンスペースとして活用したい考えです。


スタジアムもあった !

続いて、敷地やその周辺の歴史についての説明。
登壇は当塾担当委員の原澤優介さん(荒川区景観まちづくり推進委員)です。

明治期の官営工場跡地から民間工場、プロ野球スタジアム、浄水場と歴史を積み重ねながら、この度公園へと姿を変える今回の敷地。

「天王さま」の名で親しまれる素盞雄神社の存在、江戸時代に材木問屋が立ち並んだ立地、工場があったことを忍ばせる煉瓦塀…
これからの風景を考える上で、たくさんのヒントがこの場所に眠っていることがわかりました、
それにしても、わずか数年のスタジアム、なんともロマンを感じさせてくれます。


現場百遍 !

さらに、既存の天王公園がどのように使われているか、情報共有。
登壇は当塾担当委員の藤山遼太さん(荒川区景観まちづくり推進委員)です。
これまでに何度も現地に通い、その様子をレポートしてくれました。

上記はそのうちの1事例ですが、夏場には家族連れを中心に、たくさんの人が利用していることが分かります。
ただ、日陰でくつろげるスポットが不足していたり、駐輪場がないことなど、様々な課題があることもわかります。


いよいよ現地視察 !

以上の学びを携えて、現地視察。
写真右側に広がる広大な空き地が拡張予定地です。

解体予定施設の屋上から、木が生い茂る既存の天王公園を望みます。
ここからはスカイツリーも見えますね。

隅田川と拡張予定地を隔てるカミソリ堤防

拡張予定地は隅田川に隣接することから、川沿いのテラス部分も視察しました。
現在はカミソリ堤防があって、隅田川と分断されているのも街の課題。
これをスーパー堤防にすることで、防災性を高めつつ、街と川を繋げる計画です。

天王公園の水場

こちらは既存の天王公園。
大きな岩から流れる滝がシンボルで、夏は子供達の水浴び場として大人気のスポットです。この施設も老朽化が懸念されているようですが、水遊びの魅力が将来にも引き継がれるといいなと思います。


現地での学びや発見を提案に活かせるよう、引き続き活動していきます。




② 暗渠グループ(本をつくろう)

藍染川・江川堀をまち歩き

さて次は暗渠グループ。
こちらは藍染川・江川堀の2つの暗渠をまち歩きしました。

皆さんまち歩きに慣れた方ばかりで、35℃声の暑さもなんのその。
それでも念の為、マイクロバスも使用しながらクールダウンしつつ、約2時間の行程をみんなで完歩しました。


まずは藍染川からスタート。
昔の写真などをご紹介し、暗渠ありし日の姿を思い浮かべながらめぐる暗渠の旅です。

その道中に開催される、暗渠マニアックスさん謹製の荒川区暗渠クイズ、略して「暗Q」。
暗渠沿いにある銭湯はいくつある?
藍染川の深さはどれくらい?
暑さにも負けず、みなさん必死に頭をフル回転!


そして、旅は江川堀へ。

江川堀プロムナード。
プロムナードと呼ばれているものの、実際歩いてみるとあっという間に終わってしまう散歩道。一体なぜこうなった?ああでもない、こうでもない、とみんなで推理しながら進みます。

曲がりくねった細い道をそぞろ歩く。
直線的で道幅の大きい藍染川とは対照的な暗渠道です。

現地を訪れるたびに、新しい発見が見つかる暗渠。
一つ理解が深まったかと思いきや、さらに疑問が湧いてきます。
ある人が疑問を投げかけたら、みんなで推理を展開する。
これもみんなで暗渠歩きをする醍醐味ですね。


発見を共有

まち歩き後は、それぞれの発見を共有。

それぞれに撮影した写真を見せ合いながらの意見交換です。
こちらも現地で得た情報を本(ブックレット)づくりに活かしていきます。


次回もそれぞれに学びや意見交換の講座を予定。
公園づくり&本づくりに向けてさらに進んでいきます。


荒川区景観まちづくり推進委員 委員長 山本展久




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