君も会社と契約してマネージャーになろうよ
随分と懐かしいネタを引っ張り出してタイトルにつけてしまった。これがおっさんである・・・
1月で10周年だったらしいですね、まどマギ。ソウルジェムが濁りがちな私です。
導入
さて別にマネージャーのソウルジェムが濁ると魔女になるとかそういう話をするわけじゃなくて、いや確かにソウルジェム濁ったマネージャーからは逃げたほうが良いけどそうじゃなくて。
マネージャーって結構世間的に不足してるんですね、チームマネージャーもプロジェクトマネージャーもプロダクトマネージャーも。
で、ご多分に漏れずうちも不足しているんですけど。スキル足りない人が多いっていうよりも、みんなやりたがらないんだよね、マネジメント。特にうちなんかはデータアナリストが多いので、スキルがあってもプレイヤーでいたがる傾向が強い。
けどやっぱ、結構もったいないなあと思ってて、マネージャーだからこそ出来ることとか、得られる経験っていうのは結構あるものです。
ということで、マネジメントやろうぜ!という話。
なぜみんなマネージャーになりたがらないのか
・仕事時間長そう
・責任が重そう
・色んな所とコミュニケーションめんどくさそう
・そのくせに給料に返ってこなそう
とかですかね、マネージャーのイメージって。まあたぶん正しいと思います。特にコミュニケーションとかね、めんどいもんね。真面目にやりすぎると神経がすり減っていくタイプの仕事です。
とくに下の方のマネージャーほど、現場力とマネジメントスキルの両方が求められるのでつらみが深いですよね。
でも、逆に言うと色んなチャンスも転がっているのでせっかくそこにチャンスがあるなら掴んでやろうぜっていうことです。
恐らくみんなが思ってるほど辛くないこと
① 責任の重さ
これは以外と大したこと無いんですよ。というか責任感を負いすぎです。メンバーが駄目だったらマネージャーがどう頑張っても駄目な事あります。その前提で生きればまあしゃあないや、で済みますし、結構上位レイヤーからも許してもらえます。
そもそもマネージャーが人材不足であることは上に書いたとおりなので、多少能力が低くても許されます。多少はね。周り見てみればわかると思うんですけど、そんなに能力の高いマネージャーばっかじゃないですよ。
② リーダーシップを取れる自信がない
みんな結構、「リーダーシップのある」マネージャーみたいなのを意識しすぎてて、カリスマ性がないと駄目なんでしょ、みたいな変な凝り固まったリーダー像を持ってたりするんですけど。
そもそもマネジメントという役割とリーダーシップというマインドは全く別の概念だし、リーダーシップというのは何もカリスマ性だけじゃなくて
いろんなリーダーシップのパターンがあるので、各々にあったスタイルを取れば良いのです。
③部下の世話が面倒
まあこれは事実ですよね。コミュニケーションに辛いところはある。でも逆に、良い部下に恵まれて良い部下が育つと、自分の代わりに仕事をしてくれる人が増えるわけです。
どちらかというと、これは面倒事ではあるんだけど、一方で「いい年してるのに若手の面倒も見られないおっさん」というのがどう見えるかと言うとまあまあイタいおっさんになりかねないというデメリットがでかい。
ということで、マネージャーをやろうとやるまいと通っておかないといけない道筋であったりもします。
マネージャーをやらないリスク
管理職をやりたくない、出世したくない、のんびり仕事したい、みたいな人は一定数いるけど、基本的にはこの考え方はかなりリスクがでかい。
繰り返しになるが、誰でも年は取るわけで、いつまでも若手でいるわけにもいかないわけです。自分がこういう考え方のおじさんおばさんを見てどう思うか、というのをよく考えてみると良いと思います。
基本的に、マネージャーから見たときに「年上の部下」ってめちゃくちゃ扱いづらいんですよ。年下の部下の方が圧倒的に楽。成果の出ない年上の部下、とか目も当てられない。ので、自分が「年上の部下」の立場であるのであれば、周りより仕事で成果をだすスペシャリストであることが最低条件。成果を上げてくれない年上の部下を指導する側の身はめちゃくちゃ辛い。
会社の状況というのは日々変わるものなので、いつまでも同じ仕事を同じように出来るなんて言うことはほとんどないんですよね。出世しないでのんびり仕事をする、なんていうのは相当恵まれた環境にしか存在しない。
そうじゃなければどんどん窓際に追いやられていく事になるし、そのまま若手並みの仕事しかできないおっさん、になったときに多分メンタルの方がもたなくなると思います。
ということで、年齢相応のキャリアを考えたときに一度挑戦してみる価値はあります。
マネージャーをやることのメリット
つらさもあるかもしれないけど、同時に現場では得にくいメリットもかなりあるのですよね。
① 純粋に仕事の幅が増える
持ってるカードが純粋に増える事は転職の時にも有利になるし、異動のときにも有利になる。上でも言ったけど、同じ仕事をひたすら続けられる状況なんていうのはほとんど無い。ので、常に手持ちのカードの枚数は増やしておいたほうがよい。
マネジメントというのは比較的ゼネラルなスキルなので、経験しておくと突然事業を畳んで部署がまるごと潰れて離散しました、とかって言うときでも居場所があったりする。
スペシャリティの高い業務は、部署まるごとなくなっちゃったりしたときに居場所が一瞬で無くなっちゃったりするんですよね。本当に高いスペシャリティであれば転職もできるだろうけど、大抵の人は転職したら給料は下がる、異動しても活躍できず給料は上がらない、みたいなリスクがある。
そういう中で、ある程度潰しの効くスキルとしてはそこそこ良いカードだと思います。
② 入ってくる情報量が多い
僕が個人的に一番大きいメリットだと思ってるのがこれ。とりあえずマネージャーを呼ぶ会議とか、とりあえずマネージャーに来る相談とか、マネージャーだけに報告が飛ぶメールとか、そういうものが実はかなり多い。
情報量の多さは、課題の発見につながっていくし、解決のための相談先が見えてきたりもする。自分のチームのメンバーだけじゃなくて、横のチームの情報が入ることでより大きな課題、より大きな解決が見えてくる。
要するに、情報が多いことによって大きな成果を上げやすくなる。これはマネージャーを意識的にやらないと得られないメリット。マネージャーをやらずに同じだけの情報を手に入れようとすると、情報を仕入れるだけでも結構苦労しちゃうのでなかなか大きい成果に繋がりにくい。
ある程度高いレベルの人材になると当然大きな成果を求められることが多いんだけど、情報量が少ないとどうしても天井が低くなりがち。職位は高ければ高いほど、情報が多く成果の天井も高いというのは覚えておくと、より大きな成果を求めたときに一つの道筋になります。
③ 周囲の信頼を得やすい
周囲の信頼を得る、というのは、困ったときに助けてくれる人が増える、という意味でもある。部下からの信頼を得るのは当然だけど、自チームのメンバーが成果をあげ、誰かが得をするたびにそれが自分への信頼として返ってくる。
仕事をする上では信頼がめちゃくちゃ大事だ、っていう話は別途書きたいのだけれど、信頼というのは何もかもが楽になる最高の資産なのでこれは非常に大きいメリットになる。
ここで蓄積した信頼というのは、後々困ったときの相談相手になったり、新たな課題発見につながったりするものなので、これが得られるというのもとても大きい。
マネージャーに向いている人とは
すでに書いたように、スキルとかはあとからついてくるし、スタイルも色々あるのでこういう人は向いてない、というのはほとんどない。大抵の人は何かしら適正がある。
むしろ、マネージャーよりもなにか適正があるならそっちをやったほうが良いが、逆に超絶優れたスキル、みたいなのが無いのであれば一度経験しておくととても良い。特に自分に自信が無いとき、成果の出し方はわかってきたけどいまいち先が見えなくなってきたとき、なんかに経験しておくのが個人的にはおすすめ。
どちらかというと、こういうスキルを持ってる人が向いている、とか、こういうマインドの人が向いているとかっていうよりも、キャリアを積むためのフェーズの一つとして、くらいで捉えておくのが良いと思います。
まとめ
ということで、マネージャーってやりたがらない人多いんだけど、結構メリットあるから挑戦できるなら挑戦しようぜ!っていう話でした。
マネージャーになったあとどうするか、って話もまた色々あるのでそのうち書きます。
そういえばこの記事を書くきっかけになった記事を入れる隙がなかったのでここに置いておきます。
ということで本日は以上です。マネージャーになろう。
あとのことはこちらに。
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