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一般人のための情報収集の指針

です。タイトルは(俺が考える最強の)的なやつです。

例によってだいたい言いたいことはこの図で説明しきったのであとは駄文です。

導入

たまに聞かれるんですよね、情報収集ってどんな感じでやってますか?って。そのたびに色々回答はするんだけど、あんまり自分の中でもWhatとHowが整理できてないなって思ったので、あらためて整理してみたところ。

 今日のところは情報収集の基本的な指針の話。HOWの話はそれだけで長くなるのでやめておきます。だいたいRSSとgoogleニュースのレコメンドとTwitterを使ってます。

 そのHowよりはWhatの方を今日は書こうと思います。結構意識的に入る情報量のバランスを取るようにしてるんですよね。昔は割と新聞とったり経済誌読んだりしてたんだけど、あんま役に立たないなって思って。試行錯誤してたので、その結果を書こうと思います。

 基本的には図で書いたとおり(見にくい)なんですけど、ある程度職位に応じて情報摂取のスタンスは変える方がいいなって思ってます。職位の高いマネジメント層の人はより汎用性の高い情報を、より現場に近いメンバーは専門性の高い情報を多めに仕入れましょう、というだけ。

 部下を抱えて、会社や社会の中で重要な地位になると経済紙/経済誌みたいなものが活きてくるケースは多々あるんだけど、現場に近い普通の人の場合、どちらかというとそういう"一般"的なものよりも専門的な情報をちゃんと仕入れるクセをつけておくほうが、後々役にたつケースが多い。

 という話です。だいたい言い切った。

専門的な情報 : 論文や専門書

端的に言ってしまえば、みんなには役に立たないかもしれないけど自分にだけはすごく役に立つ情報、とでも言えば良いんだろうか。特定の業界、特定の職種であれば役に立つような情報、というのがそれ。専門書とか論文みたいなものがそう。大抵学者が書いてて、小難しくて、職種が違うと理解できない感じのハードルが高いやつ。

 最も専門性が高いのは、査読付きの学術論文になるのかな。こういう情報を仕入れようと思ったらgoogle scholerとか、理数系だったらarXveとか医療系だったらPubMed とか、普通に生活してたらあんまり使わないサービスかもしれないけど、論文検索サイトというのは結構あったり。国内だったらsciniiとかね。 

こういうところってあんまり日常的に使うものでもないけど、最も信用のおける一次情報源の一つなので、認識だけしておくと良いと思う。どういう論文やジャーナルが信用できるのか、というのはある程度その領域内で情報交換しながら読解力を身に着けないといけないので結構ハードルは高い。

 ということで一段ハードルを下げたのが専門書の類。技術書なんかは大抵タイトルに技術名なんかがついてるのでわかりやすい。たぶん医者なら医学書を読むんだろうな。法律家だと本よりも事例だったりするのかな、しらんけど。

 基本的に深い知識であるほどに役に立つ人は限られるものなのだけれど、こういう深い情報を仕入れておくクセはつけないと、浅い情報しか持っていない浅い人間になっちゃうので仕入れるクセはつけたいところ。

 しんどいけど。

自分はあんまりできてない。

 

専門的な情報 : 業界情報、資格関連

専門書よりはちょっと浅めなのが、業界関連の情報。IT系だったらtech chrunch とかそういうところが有名だけど。例えば私の場合はマーケ屋なのでdigidayあたりを(たまに)読んでたりする。Markezineを全記事読んでた時期もあった。

 学生時代はどっちかというとITよりもハードウェア的なものづくりの方がメインだったので、日刊工業新聞とか、日経ものづくりとかが研究室には置いてあった。

 例を上げていくとキリが無いけど、業界関連の情報、職種関連の情報というのは結構探すと専門のメディアとかあったりするので、そういうのは抑えておくとざっくり全体感がつかめるので良い。

こういうのはメディアで選ぶっていう手もあるし、SNSとかでその業界の人をフォローしたりとかっていう手もある。IT業だとYoutuberとかも結構いるんだけど、他の業種だとどうなんだろうな。

 いずれにせよ、メディアを選んで追う、個人を選んで追う、という事ができると良い。

 私の場合はFeedlyにRSSでいくつかメディアを登録しておいて優先度付してるのと、Twitterでデータ関連の人をフォローしてるのがメイン。

 他にも、資格関連の情報とかもここに入れてもいいと思う。この手の特定の業界で役に立つ"資格"というのは、最新ではなくともある程度息が長く使える知識であることが多い。ので、実はどの業界でもスタート地点になりうる知識なので意識しておくと良いです。

 意外とweb系データサイエンティストとか、基本情報技術者レベルの技術知識が欠けてて躓いたりとかしますね。自分の業種・業界のスタート地点の知識レベルを身に着けておくという意味で、資格を取らずとも知識を入れておくだけで有用なケースは結構あります。

 実用性があんまりない一般的な情報

だいたいのおじさんは日経新聞を読めって言いますけどね、まあこの手の情報って無駄とは言わないけど実用性に乏しくて、input量/価格の割にはパフォーマンスの低い、コスパの低い情報だと思います。

 とはいえ一般知識としてある程度は必要なので、塩梅は難しいところ。新聞みたいなものだと後述する政治ゴシップとか経済ゴシップみたいなものも多くて、しかもそっちのほうがセンセーショナルに扱われてたりするので注意が必要。

 covid-19関連とか五輪関連みたいな超一般情報は、何かしらの情報収集をしてれば自然と入ってくるので、あえて入手するというよりはむしろ接触頻度を下げるように調整するのが良いと思う。例えばTwitterでそういう情報が多めのアカウントはフォロー外すとか、レコメンドで出てきてもできるだけクリックしないとか。

 単語単位でミュートしちゃうとちょっとやりすぎ感が出てくるので塩梅は難しいのだけれど。わざわざ新聞の一面を読んだりヤフーのトップに行ったりする必要はあまりないかな。(あんま自社の事下げたくないんだけど・・・)

 大半の人にとっては、ワクチンが承認されようがされまいが明日の仕事にも1ヶ月後の仕事にも影響無いんですよね。せいぜい認可されたタイミングでいつワクチン接種しにいくか、くらいの意思決定しかできないんですよね。なので、自分の行動に影響が大きくないタイプの情報は減らす、くらいの感じで考えると良いと思います。

 緊急事態宣言は結構明日の行動に関わるので影響が大きかったりするので、、このあたりの塩梅は本当に難しいんだけど。余裕があればちょっと広めに、余裕がなければちょっと狭めに、くらいで良いと思います。

 実用性高めの一般的な情報

もう少し実用的な範囲で、一般情報よりは少し経済寄りとか自己啓発とか、そっちの方の情報が多少入るバランス感覚が良いと思います。

例えば、ビジネス書の類や経済雑誌なんかがここに入ります。生活系のニュースサイトなんかもここに入れちゃって良いかもしれないです。Lifehackerとか。

 自己啓発みたいなものは今日からでも行動変えられる情報があるので、そういうものを仕入れて日々の行動に反映させていく方がよっぽど価値が高いわけですね。「すぐに役に立つ情報」と「いつか役に立つ情報」以外は趣味として割り切るくらいの感じで良いと思います。

趣味で新聞読むのは良いけど、役に立つから読めって言われれて嫌々読むくらいだったらもっと適した情報源がある。

 とはいえ知識の引き出しを増やしておく、ということに意味はあるので、知識の引き出しが増えるような情報集めを心がけると良いでしょう。ニュースみたいなフローの情報よりも、ストックしておけば後で使えるような情報。

 最近だと私の場合この記事がめちゃくちゃ役に立ったんですけど(大きめの事故が起きた。つらい。)

こういう、noteなので一見フロー情報っぽく見えるけど、読み返して使える実用情報、みたいなものはストックしておくとたまに役に立ちます。そしてそういう情報の引き出しを出せるかどうかって結構周りと差がつくポイントになったりします。

 結構この手の真面目な情報って実用性が薄くて、真面目に勉強している気になって実は何の役にもたってない、ということは往々にしてあるので、そういう情報はできるだけ避けるようにしたほうが無難です。

 仕事の役には立たないが心の健康に役立つ情報

メンタルは大事。

もう一度言うぞ、メンタルは死ぬほど大事だ。

というメンタル大事だって話はまたおいおい書きたいトピックではあるのだけれど。ここで書くのはメンタル維持に必要な情報っていうのは大事だぞっていう話。

 趣味をちゃんと持とうなって話でもあるんだけど、情報摂取が勉強ではなくて趣味に成る人は結構いるはずで、そういう人は積極的にメンタルケア用の情報摂取というのはやったほうが良いです。

 スポーツ好きならスポーツ関連の情報はどんどん見たほうが良いし、(ファンが高じて怒りになるならちょっと距離おいたほうが良いけど)エンタメ関連情報なんかもどんどん摂取したほうが良い。これは薬だ。

 人によっては意外と経済ニュース読むこと自体が趣味になったりするし、ヤフートップをダラ見するのが趣味になる人もいる。大事なのはそれがストレスかどうかをちゃんと見極める事。自分にとって趣味になる=ストレスを減らす情報なのか、ストレスのかかる情報なのかの見極めは意識的にやりましょう。

仕事の役に立たないし心の健康にも役立たない情報

この項目は、自分もメディアサイドの人間なので強めの社会性フィルターを通したあとにオブラート2-3枚で包んでます。

あの新聞社はゴミだとかあのテレビ番組は、とか思ってることはあるけど書けないので、もう。書けない体になってしまった。のでなんかいい感じに汲み取ってください。

 この項目の最たるものは、政治ゴシップとか芸能ゴシップの類。特に誰が失言したとか誰が不倫したとか、そういう記事は怒りを伝染しやすく、心の健康を損ねやすい情報なので、できるだけ避けるようにしましょう。

 怒ってる人のフォローはそっとはずすかミュートして、ゴシップ系の記事ばっかり書いてるメディアはURLごとミュートしましょう。

 芸能ゴシップの類は、"心の健康を維持"するための趣味の情報であるうちはまだいいんですが、それが負の感情になり始めたら一旦距離を置いたほうが良いです。何の役にも立たない情報になっていくので。

 あとFOMOを煽るタイプのサービスも気をつけたほうが良いです。

 FOMO(フォーモ)とは「fear of missing out」の略語で、直訳すると「取り残されることへの恐れ」となる。(中略) 人々は常に周りが発信する最新情報に触れ続けていないとすぐに置いていかれる、継続的な関係が保てなくなる、成功へのチャンスを逃してしまう、といった恐怖を感じるようになり、このような言葉が生まれた。

最近だとclub houseがまさにFOMOを煽るタイプのサービスだったりするので、不安を感じ始めたらむしろ距離を置いたほうが良いです。そうじゃなければ有用な情報も結構あって面白いんだけどね。

 政治情報なんかもゴシップばっかりなので、今目の前の情報は何の政策の話をしているのか、がわからなくなったら距離を置きましょう。

 趣味であるはずの情報で不安になったりイライラしたりしたら、「趣味でストレスが解消出来ない」状態になってしまっているので早急に生活を見直すと良いです。

 

まとめ

先程引用したFOMOの逆で、JOMOという言葉もあります。

常に最新の情報を追い続け、誰かと繋がっていなければいけないという不安から解放され、むしろ積極的に受信する情報をコントロールすることで自分の生活に充実感を取り戻そうとする動きだ。 

 積極的に目に入る情報をコントロールする方法もいろいろある世の中でもあるので、いろんな工夫をしながらできるだけ良い情報の流れを作るようにするととても良いと思います。

 やりやすいところで言うと、見るサイトを変えるとか、フォローの質を変えるとか、レコメンドエンジンの学習をいじるためにクリックを控えるとか。まあ具体的なHOWはまた機会があれば書きますが。

 情報の流れはうまく作れると、メンタルを維持しながら役に立つ情報を仕入れて成果もあげられるという良いサイクルが生み出せるので、実践してみるといいでしょう。

 それがうまく出来る頃には、こんなブログなんかが目に入らなくなるはずです。いつかお別れの来るその日まで。

 という感じで今日のところは終わりです。思ったより長く書いちゃった。

続きはまた。よろしければこちらもどうぞ



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