誰の為の場所なのか

認知症になると自分ではちゃんと出来ていると思うことが

 

うまく出来なくなることが増えてくる

 

着替えだったり 食事だったり

 

片付けだったり 会話だったり

 

 

うまく出来なかったとしても

 

その活動の芽を摘んでしまうと

 

ますます出来なくなってしまう

 

介護に携わる方々は様々な研修や試験勉強で

 

一度は目にしているはずなのに

 

いざ現場となると

 

忘れてしまったかのように芽を摘み始める

 

 

いつも家族の事を想い

 

家事をこなしていた人なら

 

洗濯物をたたんであげよう

 

洗い物をしてあげよう

 

そう考えるのが普通の行動であって

 

それが自分の意欲を維持する大切な行動だという事

 

なのにその芽を摘んでしまう

 

 

掃除をさせてもきちんとできないから

 

洗い物をさせてもきれいに洗えないから

 

 

そこの根本にあるのは

 

結果二度手間でまたやり直さなければいけない

 

自分たちの手間が増える

 

自分たちの業務に支障がでる

 

 

 

だから

 

「しなくていいよ」

 

「自分たちがやるからいいよ」

 

最悪なのは

 

「こっちには入らないで!」

 

 

介護の現場が

 

その人のできる能力を残していく現場ではなく

 

ただただ自分達の業務をこなすだけの場所になっている

 

 

 

この場所が誰の為の場所なのか

 

自分たちがなぜここにいるのか

 

忘れていませんか?

 

 

今一度

 

思い出してほしいと思う

 

今日この頃です。

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