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宿泊施設(ホテル・旅館)向けコロナ対策(短期・中期)

経営・マーケティングコンサルタントの新井です。日本各地の中堅・中小企業のコンサルティング、ブランディング・PRの会社経営、複数企業の社外取締役や顧問をしています。

今回は「宿泊施設(ホテル・旅館)向けコロナ対策(短期・中期)」について書きたいと思います。

コロナショックが収束する見込みが立ちません。その中で、経営者の最大の関心事は資金繰りでしょう。キャッシュを潤沢にするため以下のようなことはまずやるべきです。

▶︎融資・助成・補助金の活用

▶︎雇用調整(解雇はできるだけしない。宿泊施設にとってスタッフは宝。どうしてもの場合、休んでいただく)

これらの他に今できることはなんでしょうか。今日はこの点について書きたいと思います。

徹底したコロナ対策の実施と告知の強化

コロナ対策を徹底していることをPRします

▶︎発熱や咳をしている人の宿泊をお断りしていること

▶︎館内でのアルコール消毒の実施

▶︎一定時間毎の換気の徹底

▶︎スタッフのマスク着用と、一定時間ごとの手洗い・うがいの徹底

▶︎定期的な店内のスプレー消毒

▶︎料理の部屋出し

▶︎料理の部屋出しが難しい場合、食事場所での座席間の十分な確保、仕切りの設定

これら実施していることを、ホームページ、宿泊予約サイト、SNSでPRすることです。

来店したお客さんを大事にする方法

コロナショックの中、来館してくれたお客様はとても貴重な存在です。お礼の気持ちとともに、次のような方法を取ることで、再来店や他のお客さんへの口コミに繋がります。

▶︎感謝の気持ちでの接客

▶︎感謝を「手書きのメッセージカード」を部屋に置く

▶︎ウェルカムドリンクの提供(部屋に入られた後)

▶︎食事内容のグレードアップなど、いつも以上のサービス内容

▶︎精算時、次回使える「割引券」の配布

自分も大変ですが、こんな時に来てくれたお客さんに、元気をあげてください。一番大事なのは、言うまでもなく「気持ち」です。

応援チケットの販売

今、来館する人が少ないのは、外国人観光客の減少と、国内の外出自粛要請がある状況だからです。彼らも、コロナショックが収束したら、外出し、旅行を楽しみたいのです。抑えている時間が長ければ長いほど、その反動は大きいかもしれません。

そこで、今ではなく、いつでも使えるチケット、いわゆる「応援チケット」を発行します。コロナショックはいつ収束するかわかりませんので、有効期限を長く、通常よりも割安な金額にしたチケットです。

クラウドファンディングの活用

応援チケットに近い方法として、クラウドファンディングも一つの方法です。MakuakeCAMPFIREなどで支援を募るのも一つの手段です。すでに、いくつかの取り組みが始まっています。

アフターコロナに向けた情報収集

政府はコロナ収束後に、国内旅行の活性化のために、観光業をバックアップする方針を打ち出しました。今の苦しい状況をしのぎ、アフターコロナで一気に事業を戻すために、まずは情報収集と準備をしてください。

なお専門家なども派遣も考えているようです。

私ごとではありますが、中小機構(中小企業基盤整備機構)の四国本部から「平成29年度四国サイコーダイガク」のプロジェクトリーダーと講演を任されたことがあります。この時は、主に、四国の宿泊施設のインバウンド対策を手がけるというものでした。世界の中で厳選された宿泊施設だけが名を連ねるルレ・エ・シャトーに選ばれた「天空の森」の田島社長(激レアさんにも出演したことのある名物亭主)、Allaboutのガイド仲間でもあるホテル評論家の瀧澤信秋さん、地域活性化のお手本にも出てくる一般社団法人豊岡観光イノベーションなど日本の観光業を代表する方々にもご協力をいただきました。また宿泊施設経営者と海外視察なども行いました。

その他、当社では、観光関連のPRを手がけたりいるので、何かお手伝いができるようでしたら、全力でサポートしようと考えています。

最後に

資金調達からクラウドファンディングまで、上記の方法はすべて当社でサポートできます。また他にも方法はあります。宿泊施設の状況、経営者の思いによって、サポートの方法は千差万別です。気になる方はこちらからご相談ください。また、私のプロフィールこちらからご覧いただけます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。前回の飲食業向けのコロナ対策に続けて宿泊施設向けの対策を書いてみました。

今後も、中堅・中小企業の経営の参考になる情報を書いていきます。お問い合わせはこちらもしくはinfo@whiteknight-jp.comからお願いいたします。

明けない夜はありません。頑張りましょう。

新井 庸志


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