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お前より私のが幸せだし症候群

若くして一生使いきれないほどの富を築いたあいつ、世間に認められて取材とかされちゃってる彼、やたらと海外旅行行きまくっている彼女、そんな同世代が目に入ると「あいつは仕事漬けだよなぁ」「彼って友達少ないしなぁ」って彼・彼女の負の面を指摘したくなる。というか、負の面をなんとか見つけて、みじめな自分を正当化しているんだろう。

そもそも「成功」って他人と比べられるの?

「成功」に勝ちも負けはあるんだろうか?同世代で「成功」している代表例は大谷翔平。ぶっちぎって「成功」してしまっていて嫉妬すら感じない(笑)。もう少し身近にいて、手が届きそうな「成功」を収めている人に対しては自分の器の小ささ故だろうが、何かしら否定したくなる気持ちが生まれてくる。彼らのポイントを下げることで、自分を正当化するかのように。

東大 is 最強

日本においては東大ブランドはまさしく最強である。ただ東大ブランドを東大ブランドたらしめる学歴バトルが「成功」を比べようとする風土を作り上げているんではないかと思う。学生時代、僕たちは学歴というあまりに分かりやすい物差しで競わされ、褒められ貶される。絵がうまく描けるとか、足が速いとか他の物差しはあっても社会が大好きなのはやっぱり偏差値や学歴。いい大学に行って、いい会社に入ってという、いつものやつだ。社会に出る前までに学歴という物差しによって勝ち負けを意識さざるを得ないのが僕たちの学生時代だ。

勝ち負けで考えてしまうのは学歴社会の功罪だと思う。一昔前と違い学歴の勝敗がその後の人生を保証しない。そして実際の社会はありがたいことに学歴という物差しだけでは計測できないほど複雑である。霞が関の事務次官と大谷翔平を比べることに何の意味もない。

芸能人の不倫ネタが大好きな君へ

話は戻るが、「成功」って他人と比べられるものなのだろうか?

学歴社会にどっぷり浸かった僕らは、他人の「成功」と自分のそれとを比べては、嫉妬し、他人の粗探しをしては精神を安定させる。芸能人の不倫ネタが大好きな人達やSNSが炎上する原因もこれが根本にあると思う。

ただそんなのは空しいし、何も生まないからさっさとやめたい。

「成功」の物差し幸せの基準を自ら定義して、それを追求していけばいいと思う。他人の設定した価値観に惑わされている場合ではない。よく言われることだけど、令和は個人の時代なのだ。企業や国家はそれらを追求するための乗り物でしかないのが令和だ。就職したくないならばしなければいいし、日本を出たいなら出ればいい。就職先企業で自らのアイデンティティを保ち、それで他人と競い合うなんてダサすぎる。

ただ嫉妬が悪だとか勝ち負けが重要ではないと言いたい訳ではない。大谷翔平は誰が何と言おうとすごいのだ。”成功者”を見たら、その「成功」のどこに自分が嫉妬しているのかより解像度を上げ分析し自分の成功の糧に変えればいい。また自分の物差しで見ても負けてるようなら勝負にこだわらないといけないと思う。野球で世界一になりたいなら大谷翔平に嫉妬してる場合ではない。

40代までは仕事に全力投球したい君もいれば、25歳までに結婚したいあなたもいる。隣の家のAさんは大企業に勤めてて、結婚もしてるのよ。そんなこと知ったことか、どうかほっといてくれと思う。

「僕はお前になれないし、お前は僕にもなれない。だったらもうそれはそれで良くね?」

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