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あふれ出るオーラを用いて敵の強さまでをも操るだなんて

昨日は映画を見たいビッグウェーブがやってきたので、布団にゴロゴロしながらがっつりとNetflixを見始めた。時間は23時半。

もっと早く見始めたらいいものの、ワタシは何かをするときに人の目線があるとやりたくなくなる病(やまい)にかかっている。これは昔からで、たとえ家族であろうとも、何かをしているのを見られるのがとても嫌いだ。

本を読んでいるのを覗かれるのも嫌いだし、なんなら何を読んでいるのかを知られるのも嫌い。携帯をいじっている後ろを通られるのも嫌いだし、PCの画面を覗かれるのなんてもう、嫌いを通り越して大嫌いだ。

なので、人が半径1メートルあたりに来ると、本は閉じるし、携帯もテーブルに置く。PCは開いている窓をすべて最小化して、壁紙のクリフト様(DQ4)を見せつける仕様となっている。

ちなみに、見られて困るようなことは一切していない。


でも不思議と、ゲームをしているのは別にみられてもかまわないし、何なら見て欲しい時もあったりする。

違いは未だに解明されていないけど、このゲームに関しては、家人だけが例外処理を行われることになっている。


例えば、テトリス99を遊んでいると、家人がリビングに入って来るや否やテトリミノ(積むブロック)を積む場所をミスしたり、急に敵からの攻撃が激しくなりはじめ、ものすごいブロックが下から湧き出てくるというミラクルが起き始める。


そう、家人は「死亡フラグ」という特技を発動するのだ。


RPGのボス戦中なんかに寄ってこられた日には、今までこちらが優勢、もしくはとんとんだったとしても、家人が来た瞬間から敵のやる気はこんこんと湧き出る泉なんか目じゃないくらいの勢いであふれ出る。満杯のお風呂に勢いよく体を沈める瞬間を想像してほしい。

それまで2回連続攻撃の1回は「単体攻撃」だったり「補助魔法」だったり「ぼうぎょ」だったりと、ぬるい感じで相手をしていてくれていたはずなのに、どうしたことでしょう。

急に敵が2回とも全体範囲高ダメージ攻撃や、全体範囲強力魔法を手を抜くことなく連発し始める。今までのあの優しさはどこへ?手のひらクルーもクルックルーな変貌を見せつけられたことは、今まで両手では数えきれないくらいだ。

ちなみに、雑魚戦でも効力は発揮されるので油断は出来ない。


家人出現から全滅まで5分以内。
なかなかの好成績だ。


(ΦωΦ) 全滅するのが敵側だったらな。


そんなわけで、ゲーム中は接近禁止&こちらを見てはいけないというローカルルールを設けさせてもらい、こちらに来そうな雰囲気を感じ取る度に

「寄ってきたらあかん!」
「今いいところやからあっちいって!」

と追い払われる可哀そうな家人である。


「濡れ衣だ!」
「たまたまやん!」
「人のせいにしたらあかん!」

と言いながらもルールを守る家人だが、たまに見ていないふりをしてこちらを見ているのはバレている。


(ΦωΦ) …全滅…今こっち見てたよね?


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