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テルアビブで始まったインテル・イグナイト・プログラムがオースティンに進出

 暫く投稿をサボっていたが、なんとかネジを巻いて、目に止まった記事を紹介する。日本でもアクセラレータプログラムは次々に出てきているが、うまく行っているのだろうか?  オリジナル記事はこちら(Statesman News Network Sep.15, 2020)。

 インテルのテックベンチャーに特化したアクセラレータプログラム、Intel Ignite、は2019年にテルアビブで始まった。このプログラムは、スタートアップ企業にメンタリングやネットワーキングの機会、その他ガイダンスを提供している。すでに、ドイツのミュンヘンにも拠点があるが、この度、アメリカ初の拡大拠点がオースティンに設置されることになった。

 Intel IgniteのゼネラルマネージャであるTzahi Weisfeldは、オースティンとミュンヘンを拡大拠点に選んだ理由を次のように語った。「どちらの都市にも既に一流のスタートアップエコシステムがあり、同時に両都市は、インテルの業務の拠点でもあります。インテルの社員を連れてきて、スタートアップと仕事をすることが出来るからです。」サンタクララに本拠地を置くインテルは、オースティンに約1,800人の社員を抱えている。

 「オースティンと園周辺には、強いエネルギーがあります。」とWeisfeld氏は言う。

 Intel Igniteは、インテルの専門知識・経験と業界のコネクションでトラック出来るように設計されているが、参加するスタートアップは、幅広い技術分野から来る、と同社は説明する。既にテルアビブにある2つの集団(cohorts)には、AI、サイバーセキュリティ、ゲーム、コンシュマーテクノロジー、ソフトウエア、ブロックチェーンとIoTに関連するスタートアップが含まれている。

 Intel Igniteは、来年の早い時期には、オースティンとミュンヘンの両方で集団(cohorts)が出来ることを期待している。会社によれば、12週間のプログラムに10社のアーリーステージスタートアップが参加するという。コロナウイルスの流行により、Intel Igniteプログラムはバーチャルで行われるようだ。

 オースティンはIntel Igniteにとってのアメリカにおけるホームベースとして機能するが、参加するスタートアップはアメリカのどこに居ても良い。ミュンヘンの集団(cohort)にはヨーロッパのどこからでも参加することが出来る。参加するスタートアップは、少なくとも100万ドルの資金調達をし、経験豊富な創業チームがおり、重要な知的財産と大きな市場機会を持っていることが条件になる。また、インテルはプログラムの一環としてはスタートアップの株式は取得しない。

 Weisfeld氏は、このプログラムでは優れた技術をもち、コーチングが可能な強力なチームを持つ創造的なスタートアップを探している、と述べる。

 「私達は、私達やメンター、そしてこのプログラムに参加するすべての人から学びたいと考えているチームを探したいと思います。」とWeisfeld氏は語った。

 Bob SwanがインテルのCEOになったとき、彼は、会社が十分にスタートアップを注視していたかどうか疑問に思い始めた、とWeisfeld氏は述べた。そのギャップを埋めるために、Intel Ignite programが始まったのである。

 「ペースが違います。混乱・崩壊(disruption)のスピードは遥かに早く、深くなっているのです。」とWeisfeld氏は言う。「指導が行われる現場で、“聞く耳”と“動かす指”の両方を持つ事ができることは大変重要です。」

 Swan氏は、Intel Igniteプログラムは、アーリーステージの企業を支援し、Intelにそのミッションを前進させる機会を与えるための方法として開始された、と述べた。

 「インテルの目的は、地球上のすべての人の生活を豊かにする“世界を変える技術”を作り出すことです 」とスワン氏は声明文で述べた。「イグナイトプログラムの初年度の成果は、我々の期待をはるかに上回るものであり、その実証された戦略的なインパクトがあるが故に、我々はプログラムの範囲を拡大しようとしているのです。」

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