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テルアビブのバウハウス様式建築たち

 9月6日まで、東京駅ステーションギャラリーで「開校100年きたれ、バウハウス ー造形教育の基礎ー」という展示が開催されている。

 バウハウスは1919年にドイツに生まれた学校であり、工芸、写真、デザイン、美術、建築に関する総合的な教育を行った。カンディンスキーやクレーなどの芸術家たちも教師として指導にあたり、入学した学生が最初に受ける基礎教育では、独自の実験的な教育が行われ、現代の造形教育の基礎となっている。 それまでの美術では装飾性に重きを置かれていたが、バウハウスでは合理的、機能的な造形・デザインを生み出した。1933年にはナチスの弾圧を受けて学校は閉鎖されたため、わずか14年間の活動だったが、優れたデザイナーや建築家が育ち、今日の工芸・デザインに大きな影響を与えている。 
 実は、バウハウスに建築を学んだ多くのユダヤ人たちが、難民としてテルアビブに逃れてきたため、テルアビブにはバウハウス様式と呼ばれるシンプルで美しいデザインの建築が多く残されている。特にDizengoffというサークルのあたりには曲線美の美しい建物が多く見られる。いくつか写真を紹介する。其のうちの一つは昔の映画館をそのままホテルにしたシネマホテルがあり、外観だけではなく、映画館の機材等を残した内装も美しい。
 ハイテクスタートアップの文脈で語られることの多いイスラエルだが、建築でも見るものが多い。

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