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09. THE HERMIT/ オリジナルタロットカード解説

オリジナルタロット版のカードに込めた物語

「新しい帽子買ってもらったのー」
「おやおや、昔のワシがのぞいとるわい」

公園で毎日出逢う変な爺さん。
夏でも冬でも長いマントみたいなのを着ていて、たまにマントの中から誰かが覗いてた。
誰かが飛び出す度、爺さんは嬉しそうに微笑んで、あの時はと僕に過去の話をしてくれた。

「ジジイの昔話なんかつまんない」って他の子は直ぐに聴くのを辞めたけど
僕はジジイの話が楽しくて「また誰か飛び出してこないかな」って楽しみにしてたんだ。


タロットカードにおける『隠者』の意味

タロットカード本来の意味に加えて、私版のオリジナルタロットの解釈も載せています。広義では同じ意味ですので、どちらを採用してもらっても構いません。ピンときたものを受け取ってください。

タロットカード本来の『隠者』の意味

正位置の意味
経験則、高尚な助言、秘匿、精神、慎重、優等感、思慮深い、思いやり、単独行動、神出鬼没、変幻自在、難解
逆位置の意味
閉鎖性、陰湿、消極的、無計画、誤解、悲観的、邪推、劣等感、疎通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オリジナルタロット版『隠者』の意味

正位置の意味
自分を受け入れる、自己肯定、自己受容、経験、思慮深さ、尊重、過去の受け入れ、点と点が繋がる、相互尊重
逆位置の意味
自己否定、無視、過去を置いてくる、自分の感情に蓋をする、自己からの逃亡、劣等感

これは私独自の解釈なので少し飛躍してる部分があります。

愚者が『自分を知ろう』と自分と向き合うことを決め、自分の中に飛び込んでいく旅です。その旅路の途中で、色んなことを思い出します。

自分を見つる為に飛び込んだ自分の中で、最後に愚者が思い出したのは公園で出逢ったお爺さんのことでした。まるで今体験してきたかの様に昔のことを話してくれるお爺さんの事が愚者は大好きでした。些細なことをきっかけ始まるお爺さんの話は、まるで過去のおじいさんが飛び出してきたかの様で、その時のおじいさんに出逢う事ができたように愚者は感じていました。

「お爺さんも若い時があったんだね」
「当たり前じゃよ、最初からこうだったわけじゃ無いぞ」

そんな話をしたことを想い出します。

実は『隠者』は私が一番好きなカードだったりします。
過去を受け入れ、自己を肯定していく姿そのもので、自己を受け入れ肯定出来るからこそ、他者を受け入れ、他者を肯定することが出来る。
それは相互尊重に繋がり、慈悲深く、心の広さや受容力の高さを感じる存在で、筆舌に尽くしがたいほどに大好きなんです。

過去の自分を否定せず、その時の心情を想い、肯定し受入れる。
それを教えてくれるもっとも偉大な存在だと私は思います。

隠者大好きなんです。絵の隠者は私の好きな映画の好きなキャラっぽくなってますが、どの映画か判る人いるかな。

一つ前の力はこちら

2024年3月25日
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