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オリジナルタロット絵解説

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タロットカードの解説や、カードの理解などをまとめています。
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2024年1月の記事一覧

03 : THE EMPRESS / オリジナルタロットカード解説

オリジナルタロット版のカードに込めた物語自分を深く知るために飛び込んだ自分の中。 ふと思い出すのは母の顔。 あの美しい人に愛してほしかった。 自分をもっと見てほしかった。 愛してほしくて差し出し続けた僕の愛、僕が望むような反応を示してくれず、ずっとずっと不安だった。 あの美しい人は僕の母。色んな人に愛されて幸せそうでいつもあったかい。誰に対しても平等に愛を注いでくれる。 それでも僕は彼女の特別でありたかった。 僕は彼女に愛されていると感じていたかっただけなんだ。 カー

02:The high Priestess / オリジナルタロットカード解説

オリジナルタロット版のカードに込めた物語これは愚者のこころの中。 女教皇は、ずっとそうなるのを待っていた。 理想を手に入れることが現実を動かしていけることになるのではなく、自分自身を受け入れることで現実を動かしていける。 理想を追い求めるあまり、バラバラになってしまっていた愚者の心。 理想を求めつづける愚者を、ここにいるよと追いかけていく本来の愚者。 二つの光が遠くで瞬く様子をみて、女教皇は微笑んだ。 「誰かの想いが傍で輝いてる…」 二つの光の傍にある光。 それは愚者

01:Magician / オリジナルタロットカード解説

オリジナルタロット版のカードに込めた物語『愛されていないわけじゃないよ。』 そのことを愚者に伝える為、魔術師は愚者が閉じ込めてしまっていたものの蓋を開けた。 愚者がいつしか置いてきてしまった『理想じゃない自分』それこそが愚者が閉じ込めていたもの。 蓋を開けてほしくて、彼が理想じゃないものに対峙する度にうずいて苦しみを与えていた存在、それは本来の自分だ。 現実をエゴで判断し、理想を追いかけることに夢中になってしまった愚者は、本来の自分をダメな自分と思い込み閉じ込めてしまっ

00:Fool / オリジナルタロットカード解説

オリジナルタロット版のカードに込めた物語愛されたい気持ちが強い愚者は、色んな人に愛を与え続けた。 そうすることで、自分が愛されると愚者は信じていた。 けれど現実はそんなことなど全くなくて、誰も理想通り愛してくれない。 与えれば与えるほど期待は膨らみ、やがて愛が枯渇していった。 彼を愛する人が彼に言う 「自分を大事にした方がいいよ」 愚者はその言葉にいら立ち、腹が立ってしかたなかった。 だって彼は自分を愛しているつもりだったから。 愛してくれない他人にいら立ち、誰も判って

オリジナルタロットカード解説について

タロットカードの絵を描いて半年ほどたった今、カード絵に対する理解(解釈)が私の中で増えてきました。 これまでは絵が完成した後にそれぞれのカードの意味や考察を綴っていましたが、これらの記事を徐々に削除し新たなものに切り替えていくことにしました。 記事を書いた当時は、その時の『私の心情』なども多く綴っております。 心境の変化とともに「それらは外に出しておくべきものではない」「よりリーディングの際にわかりやすいものにしておくべきだ」と判断したためです。 新たなものは『カード絵