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猫ボラへの反対意見、里親探しの難しさ

子猫の里親探しは子猫を手放す側はまさに子供を嫁に出す気持ちでいる。なので最近は非常に条件が厳しい。一方で子猫を欲しい側は何故そんなに条件が厳しいか、イマイチわからない。そんなことを書いてみようと思う。

ボランティアの思考

昔、こげんたちゃん事件というものがあった。子猫を傷つけて殺していく姿を配信していたのは独身男性。これに似た事件がいくつか最近でも起きている。だから出来ればご結婚されている方が状況が変わりにくいので、独身より既婚がいい。

次に小さなお子さんがいらっしゃるお家では子猫はおもちゃにされたり、鳴き声で怯えたりする。小学生以上のお子さんなら大丈夫。

子猫はあまり長い間、お留守番が出来ないしさせたくない、と猫ボラ側は思っている。ただ、猫は20年生きるので老齢になっての里親には後見制度が必要な場合もある。

また、ペット可の物件に住んでいることは最低条件だ。大抵、家の確認のためご自宅までお届けし、誓約書にサインをしてトライアルを開始、後に本当の譲渡になる。譲渡後も数ヶ月は連絡をマメに入れるように里親側に伝える。生存確認の意味も多分に含まれている。

ボランティア側のまとめ

既婚で留守番時間が少なく、子供もある程度大きい、ペット可の住居に住んでいて、確認がとれること。

これってかなりハードルが高い。

私も最初の時には驚いた。
たまたま私は一軒家を建てたばかりで、病気でずっも在宅であり、年齢もいっておらず、子供が作れないことが判明していた。共働きでバリバリの頃には、子猫を譲ってはいただけなかったと思う。

里親は条件ありき?

里親になりたい人の中には、条件の理由を聞くまでもなく、電話を切られることもあるそうだ。
条件をつけるのはなぜなのかを伝えてないし、悲惨な事件は里親になりたい人は知らないことが多いのだ。

双方の歩み寄りさえあれば

共働き、少子高齢化、核家族やアレルギー。猫ボラが条件を沢山つけたくなるのはわかる。けんもほろろの対応をされれば里親になるより、ペットショップの方が楽だという人もいる。これって本末転倒なんじゃない? 

実際に、殺処分ZEROを目指すなら、猫ボラの方も歩み寄って、里親になりたい人とまず、向き合ってみてはどうだろうか。

子猫の月齢によっては留守番が不安なら、2にゃんの親になってもらうとしつけは簡単になるかもしれない。一部リモートワークなら大丈夫とか。
独身男性による虐待が怖いからと言って渡さないではなく、話し合いの中で連絡を少し密にとるというのもいい。

ちょっと社会の構造変化に、猫ボラさん側がついていけてない気がするのだ。勿論、私もボランティアしていた時期、子猫のためにご縁選びは大変だった。でもね、相手の話はちゃんと聞いてから判断すればいい。聞かないうちに判断するなかれ、と思うのだ。

里親サイトで問い合わせ前に

里親サイトには今もたくさんの里親募集が掲載されている。ご縁を繋ぐためにどうしたらいいか、里親になりたい方にも、考えていただけたらと思う。

とかく、ボランティアに上から目線で言われたと里親になりたいけど断られた方は思いがちである。

しかし、猫、虐待でググッてみてから考えて欲しい。里親になりたい側の方には、1度でいいから目を通して頂けたらと思う。その上で再度、ボランティアさんにメールを送ってはどうだろうか。

私達はみな、自分の意見で物を考える。しかし、相手側を思いやる配慮がひとつあれば、世界はもう少し優しく可能性にあふれてくるはずだから。



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